1982年にイギリス・マンチェスターにオープンし、1997年にその歴史を閉じたセカンド・サマー・オブ・ラブ、マッドチェスター・ムーブメントの聖地として知られる伝説のクラブ「ハシエンダ」がVRコンテンツ化される。
ハシエンダがバーチャルコンテンツ化するのは今回が初で、VR化した同クラブは実際のクラブを手がけた建築家のBen Kellyのデザインを完全再現していることが特徴だ。また今後、アプリ化が予定されており、ユーザーはそれを通して、仮想のクラブ体験が可能になる。またその”バーチャル・ハシエンダ”内ではイベントの開催も予定されている模様。現在は、Facebookにて、VRで再現されたフロア、バーエリア、バルコニー、照明、サウンドシステム、DJブースなどを確認できる動画や画像が公開されている。
新型コロナウイルス感染拡大以降、音楽を楽しむための没入型のバーチャルイベントは注目を集めており、これまでにもユーザーがアバターを使って、イマーシヴに仮想の音楽イベントを楽しめる『フォートナイト』や『マインクラフト』のようなゲームコンテンツ内で行われるものが好評を博してきた。また日本でも「バーチャル渋谷」のようなイベントが行われるなど、この手のVRコンテンツに対する関心は高まっている。
なお、現時点ではアプリのリリース日など詳細はまだ発表されていない。今後の続報が気になるところだ。
written by Jun Fukunaga
source:
https://djmag.com/news/hacienda-has-been-recreated-vr
photo: Fac 51 The Hacienda VR