今週初め、世界一の外資系投資銀行グループとして名高いゴールドマン・サックスの次期CEOが発表された。
現CEO、ロイド・ブランクファイン氏の後継として指名されたのは、現COOのデービッド・ソロモン氏。10年以上、ゴールドマン・サックスの投資銀行業務部門の長として尽力し、世界中を震撼させたリーマン・ショックの波を乗り越えるのにも貢献した実力者だ。
そんな彼の意外な趣味が今話題となっている。
なんと、ナイトクラブのDJとして世界中でスピンしているのだ。彼は現在"DJ D-Sol"という肩書きで、楽曲リミックスやニューヨーク、バハマでのDJプレイなどワールドワイドに活動している。
Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)の代表曲「Don't Stop」をD-Solがリミックス
昨年9月には、ロンドンで開催されたMTVヨーロッパ・ミュージック・アワードでのDJもこなしており、単なる趣味とは言い切れないほどの目覚ましい活躍を見せている。
CDやデジタル音源を使うより、はるかに手のかかるヴァイナルでのミックスに挑戦する姿をInstagram上にポストしていることからも、彼が本気でDJ業に取り組んでいるのが十分に伝わってくるはずだ。
ソロモン氏は「巻き込まれて始めた趣味だけど、今ではただ楽しんでやってるよ」と、自身のDJライフについて語っている。
ニューヨークタイムズの取材に応えたゴールドマン・サックスの広報員によると、「仕事以外に幅広い趣味を持つことで、ライフバランスを保つことができたり、ひいてはより良いキャリアにつながる」と彼は信じているそう。
また彼は「常々、社内の若い従業員たちにそういう教えを説いたり、手本を見せようとトライしている」とのこと。
今年発表されたフォーブスの世界長者番付で5位に入ったFacebookの創始者、マーク・ザッカーバーグ氏も趣味を持つことの重要性を唱えている。
昨年、ノースカロライナ農業工科州立大学で講演した際、Facebookでの採用試験で「業務外であなたが成し遂げたことは?」と、問うことが度々あることを明かした。「それが人々にとって情熱やリーダーシップを示す一番の方法だ」と熱弁している。
「大学で受けた講義より、自分で手当たり次第に実践したサイドプロジェクトの方がコーディングを学ぶのに役立った」と、自身が実際に経験したことを交えて説明した。
経営者という立場になっても、その信念は変わっていない。「毎年自分自身で目標を立てて行動しています。今年のチャレンジは外に出て、国中の方々と話をすること。去年は自分の家の物全てをAIシステムでコントロールできるようにすることでした」と、意欲的に目標を設定し、挑戦すべきだと説いた。
会社で出世するのに必要な務めは、予想外にも社外でのアクティビティを充実させることだった。世界に著名な大企業の代表たちが提言する教訓なのだから、その信ぴょう性はかなり高いといっていいだろう。これを機にあなたも新たな趣味に取り組めば、将来社長になることも夢じゃない…??
written by Kenji Takeda
source: https://money.cnn.com/2018/07/17/news/companies/new-goldman-sachs-ceo-david-solomon/index.html
https://www.cnbc.com/2018/07/16/goldman-sachs-ceo-david-solomon-djs-around-the-world.html
https://forbesjapan.com/articles/detail/20057
http://fortune.com/2017/03/14/mark-zuckerberg-hobbies-students-facebook/
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