今年、本来であれば開催50周年を迎えるはずだったが新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、開催中止を余儀なくされたグラスントンベリー・フェスだったが、同フェスが来年も開催されない可能性が浮上した。
創始者のMichael EavisがITV News West Countryのインタビューで語ったことによると、約25万人を集客する同フェスでは、観客の安全性の面で新型コロナウイルスが大きな懸念材料になっているという。そのため来年の開催は、安全に開催できるのであれば予定どおり行うが、状況によっては再び中止も考えられるため、現時点での2021年開催はあくまで希望的観測にすぎないという。
また以前のグラスントンベリー・フェスが来年開催されない場合は破産するかもしれないという自身のコメントについても語っており、インタビューでは破産の可能性を否定。しかし、フェスの存続自体は確信しているが、状況によっては次回開催までに2年間は待つ必要があるとして、2022年までグラスントンベリー・フェスが開催されない可能性にも触れている。
日本時間8月11日の時点での米ジョンズ・ホプキンス大の発表によると、世界の新型コロナウイルス感染者数は2000万人を突破。南アジアや中南米で感染の急拡大が続いているほか、ヨーロッパなどでも感染が再び増加する傾向にあり、世界的に増加のペースが速まっている。また日本でも感染者数は最近は増加傾向にあり、そのような状況を受けて、今年9月に開催が予定されていたGreenroom Festival、SUPERSONICといった国内音楽フェスが開催延期を発表している。
written by Jun Fukunaga
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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200811/k10012561781000.html
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