Written by DJ moe (@mtmt_moe)
- 次世代のガールズDJアイコンとして注目されているDJ moeが、Flumeの最新アルバム”Skin”の全曲解説をお届け。数ヶ月間拠点をロサンゼルスに映し、様々な音楽体験をしてきた彼女は、今作からどの様な世界観を感じたのだろうか。是非、本文とともに併せて、同アルバムを聴きながら”Skin”の音楽的世界観を楽しんで欲しい。
- DJ moeです!大好きなFlumeが新アルバムSkinをリリースしたので、レビューさせていただきました。彼のremixを聴いた時からずっとファンで、約3年ぶりになる今作のリリースを楽しみにしてました。それではお楽しみください〜!
- ▷Tracklist
- 1. Helix
- 去年のフジロックでもFlumeが最初に流したこの曲 はlive用で作っただけなのかと思ったらアルバムの中に入ってて嬉しい! 後半部分を作るのに一年かかったそうです。
- 2. Never Be Like You feat. Kai
- 最近いろんなプロデューサーと曲を出しているKaiとのコラボ。 Liveではみんな大合唱していて、歌うと気持ちいいです。 歌詞といい深夜に女子が聴いて涙してそう。
- 3. Lose It feat. Vic Mensa
- Skrillexとの曲も話題になってるラッパー「Vic Mensa」とのコラボ。 Vic Mensaのソウルフルな声とFlumeの哀愁感じる音が合っていてかっこいいです。
- 4. Numb and Getting Colder feat. KUČKA
- 私がアルバムの中で一番好きな曲です。 Flumeが新しい扉開けちゃった感じあります(笑) 。実験的な音やリズムの不揃いさが型にはまっていなくてかっこいいし、Kučkaの透明感ある声がすごく素敵で、曲にポップ感が出て聴きやすいトラックになったと思います。
- 5. Say It feat. Tove Lo
- Tove Loとのコラボ! 度々入ってくる間が気持ち良くて心臓がウッてなります。
- 6. Wall Fuck
- フリー配信にしていたこの曲、Flumeさん宇宙見えちゃってますよね。ふわふわしたドリーミーなメロディと真逆の無機質な音が交差し合う、すごくかっこいい曲です。今回Flumeがやりたいことを詰め込んでできた曲がWall Fuckな気がします。
- 7. Pika
- 一切キックの入らない曲。この曲を書くためにメキシコに行ったみたいです。 一音一音綺麗で世界観があって素敵な曲です。
- 8. Smoke & Retribution feat. Vince Staples & KUČKA
- 今年のCoachellaのFlumeのliveで衝撃受けたこの曲は、最初にVince Staplesの声を置いてからどんどんイメージを膨らましてできたトラックみたいです。 攻撃的なVince Staplesのラップと、天使みたいなKuchaの歌声が行き来していくのが最高です。
- 9. 3
- このボーカルはFlume本人が歌っているみたいです。あ〜かっこいい。浮遊感ありつつ攻撃的なリズムトラックがかっこいいです。
- 10. When Everything Was New
- 暖かみがあって、なんとなく懐かしさがあってFlumeっぽい。 子供の時に感じた新しいことへの興奮や恐怖を表現した曲みたいです。 私はたまにその感覚を逃している時あるのでそうゆう気持ち忘れずに生きていきたい…(遠い目)
- 11. You Know feat. Allan Kingdom & Raekwon
- ラッパーAllan KingdomとRaekwonをフューチャリングしたこの曲は、ヴァイオリンのメロディが好きです。 前のアルバムにもある曲「On Top Feat. T.Shirt」といい、Flumeの作るヒップホップのトラックはレトロな要素があっていいですよね。
- 12. Take A Chance feat. Little Dragon
- Little Dragon好きだったのでこのコラボ嬉しい! 大きい会場で聴いてるような錯覚になる曲です。
- 13. Innocence feat. AlunaGeorge
- 私が一番気になっていたAlunaGeorgeとのコラボです。変拍子だけどそんな事を感じさせないトラックといいAlunaのユニークな歌声といい二人の貫禄感が出てる!
- 14. Like Water feat. MNDR
- 幻想的な音とMNDRののびのびした歌い方がすごく気持ちいい曲!
- 15. Free
- この曲もすごく好きです。 数ヶ月の間、曲が作れなくて悩んでいた時に、シドニーの森で見つけた小屋で10日間引きこもって作った曲みたいです。 壁を打破したことが伝わってくる。
- 16. Tiny Cities feat. Beck
- アルバム最後の曲はBeckがフィーチャリング! このコラボは全く予想してなかったのでどんな曲になってるんだろうってずっと聴くのを楽しみにしてました。 ゆっくりと前進していくトラックとBeckの哀愁ある歌声がいい!「完」って感じが出てます(笑)
●まとめ
- 前のFlumeらしさもありつつ、音色が洗練されていて、Flumeのスタイルを確立したなと思いました。 遊び要素がたくさんあって楽しく、やりたい様に作った感じが伝わってきました。そこにポップさも含めた事でエレクトロをあまり知らない人も聴きやすいものになってる!もっと多くの層からFlumeファンが増えるんじゃないかと思います。 たくさんEDMのアーティストがいる中、Flumeがまた一歩先に出たダンスミュージックを作った感じがします。Flume最高。
- DJ moe:http://www.nylon.jp/blog/djmoe/Twitter: https://twitter.com/mtmt_moeFacebook: https://www.facebook.com/mtmtmoeSoundcloud: https://soundcloud.com/mtmtmoe
- ※※アルバムの全収録曲はこちらのプレイリストからチェック:
- ●リリース情報
- Flume - Skin
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