“19歳の葛藤と決意”をテーマにRemixコラボ 新世代アーティスト FAITH・Akari & 空音インタビュー

FAITH「19」のRemix企画でコラボしたFAITH・Akariとラッパー空音がTCY Radioに登場。☆Taku Takahashi(m-flo)、TJOとともに音楽ルーツや制作エピソードを語った。
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2020.07.20 12:00

注目の5人組バンド・FAITHの人気楽曲「19」を、新世代ラッパー・空音がRemix。“19歳”というテーマで同世代アーティストのコラボが実現した企画だ。TCY RadioにFAITHからボーカルのAkari、そして空音がリモートでゲスト出演。ジャンルもルーツも異なるアーティスト同士がどうやって繋がりコラボに至ったのか、また楽曲の制作トークや今後の展望などを、ナビゲーター☆Taku Takahashi(m-flo)・TJOとともに語ってもらった。


トークのアーカイブはこちらから視聴可能。

https://block.fm/radios/1


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TJO:今日はゲストに、FAITHのAkariさん、そしてラッパーの空音さんにお越しいただいています!


Akari:FAITHのボーカル、Akari Dritschler(アカリ ドリチュラー)です!よろしくお願いします。


空音:兵庫県尼崎市出身、ラッパーの空音です!よろしくお願いします。


☆Taku:FAITHの「19」という曲に空音さんがRemixで参加したという企画があって、そのコラボのお話も今日は色々と聞いていければと思ってます。お二人はもともと友達だったりしたんですか?


Akari:Remixをお願いする前からお互いの活動は知っていて、SNSでは繋がってました。


☆Taku:そうなんだ。じゃあZoomでいろいろ話したりとかしてたの?


空音:Akariちゃんと一緒にZoomでインタビュー受けたりとかはあるんですけど、プライベートでじっくり話したことはまだないんですよ。


TJO:なるほど、まさにこのタイミングだからこそな感じですね。


☆Taku:じゃあ今日は、お互いをさらに知れるきっかけになるようなインタビューになったらいいですね。ではまずTCY Radio恒例、一問一答からスタートします!



ー出身地は?


Akari:長野県です。


空音:兵庫県尼崎市です。


ー小さい頃になりたかった職業は?


Akari:歌手、女優、モデル。


空音:公務員です(笑)。


ー音楽活動はいつから?


Akari:バンドとして始めたのは高校1年生からです。


空音:2年半前、高校2年生くらいからです。


ー初めて買ったCDは?


Akari:Taylor Swiftの『Speak Now』です。


空音:KREVAさんのアルバムです。


ー最近お気に入りのアーティストは?


Akari:Sodyというアーティストがお気に入りです。


空音:Brasstracksというアーティストです。


ー最近いちばん嬉しかったことは?


Akari:えーっと、おにぎりが美味しかったことです(笑)。


空音:自分の作品をリリースしたことです。


ーよく出没する場所は?


Akari:渋谷!


空音:原宿です。


ー今の自分にご褒美をあげるとしたら?


Akari:焼肉!


空音:高級ベッドで!


ー尊敬する人は?


Akari:Taylor Swift。


空音:お母さんです。


ーこれから挑戦したいことは?


Akari:海外ツアーです。


空音:演技に興味があるので、俳優業もしてみたいです。



☆Taku:ありがとうございました!ちょっといろいろ気になる回答が…。まず、空音さんの「ベッド」?


空音:僕、けっこう寝付けないタイプなので、安眠のために高級ベッドが欲しいんです。


TJO:あとAkariさん、「おにぎりが美味しかった」というのは、いつ食べたどんなおにぎりなのか…(笑)。


Akari:今朝食べたシーチキンマヨのおにぎりなんですけど(笑)。私、白米が世界で一番好きなんです。最近は食事制限をしてる中、今朝食べたおにぎりがめちゃくちゃ美味しくて…!


☆Taku:糖質オフしてるんだね!あとは、空音さん。「公務員」ってどんな?


空音:僕、わりと安定志向なので、将来を考えたときに一番安定した仕事をしようと思っていたんでしょうね。先生とか市役所で働きたかったですね。


☆Taku:そんな人がラッパーになっててどうするんですか(笑)。あとはAkariさんの「Taylor Swift」。尊敬するアーティストでもあり、最初に買ったCDでもある。どういったところを尊敬してますか?


Akari:直接お会いしたことはないので本当の人間性はわからないんですけど、ネットで記事を読んだり動画を観たりしてる中で、Taylor Swiftって人間としても素晴らしい人なんだなって感じていて。曲も好きだし、歌詞も好きだし。人間性が歌詞に表れてるところもある気がします。人としても音楽も、見た目も全てが好きな女性です。


☆Taku:ありがとうございます。せっかくの機会なので、Akariさんと空音さん、お互いに対する質問も考えておいてください。一番最後に聞きますね!





☆Taku:AkariさんはTaylor Swiftを尊敬してるとおっしゃってましたけど、お二人が今まで特に影響を受けたアーティストっていますか?それが今の活動にどう反映されているかも聞きたいですね。


空音:国内のアーティストだとクリープハイプの尾崎世界観さんです。詩の部分ですごく影響を受けていて。尾崎さんは、生活の中にある不安や思いを素敵な比喩表現で曲に消化しているので、それがすごく素敵だなと思っています。


Akari:私はやっぱりTaylor Swiftが一番好きになったアーティストですね。Ed Sheeranにも共通することなんですけど、歌詞の比喩がすごくロマンチックで、私もそんな歌詞を書きたいなと思いながら制作してます。


TJO:なるほど。ちなみに、楽曲制作はどんな風に行ってますか?制作のインスピレーションが湧くときって、どんなときです?


Akari:アイデアはいろんなタイミングで思いつきます。基本的にメンバーみんなで制作するんですが、ギターのレイ キャスナーとヤジマレイが持ってきたリフから作るか、私が思いついた歌詞とメロディで軽く弾き語りをして、そこから作っていくことが多いです。歌詞はひとりでいるときに思いつくことが多いかな。友達と遊んだ帰り道、誰かと喧嘩したり、恋愛がうまくいかなかったり、自分に何かが起こった後に出てくることが多いですね。


☆Taku:その瞬間じゃなくて、その体験があってから自分で消化するときに出てくるってことですね。


Akari:いろいろ自己分析して考えるクセがあって。そのタイミングで歌詞になることが多いです。


☆Taku:僕と似てる〜!僕もあとから「なんで僕はこういう行動を取ったんだろう」とか、結構考えちゃうタイプです。


TJO:じゃ、おにぎりが美味しかった気持ちがあとから歌詞になるかもしれない(笑)。


☆Taku:それを全部メタファーにして恋につなげちゃったりとかね(笑)。


Akari:あはは!


TJO:空音さんはどうですか?


空音:そうですね、誰かのライブを観ていて、自分がもしそのステージに立つとしたらどう表現するかを考えると歌詞が思いついたりします。自分のステージ上で思い浮かんだことを、ライブの後すぐにメモして歌詞にすることも多いですね。あとはトラックメイカーさんからいただいたトラックから、そのトラックの「色」をイメージして、その色に近い言葉から歌詞を書いたりしています。


☆Taku:トラックを作ってもらうときにリクエストはしますか?


空音:僕のその時の感情や、どういうトラックが欲しいかを伝えてから作ってもらうことが多いですね。「冒険的な曲」とか「恋愛についてのもやもや」とか、ざっくりと伝えます。


☆Taku:大きめなお題を出して、そのトラックからさらにインスパイアされる感じですね。音楽作りって楽しいし、自分を表現できる最高な瞬間で、それをプロとしてやっていけるってすごく素敵なことだと思うんですけど、同時に壁にぶち当たったり、スランプになることもあるじゃないですか。そういうとき、どうやって解決していますか?


Akari:スランプに陥るときはインプットが全くないときですね。特に自粛期間は外に出ず人にも会わずだったので、インプットが少なかったです。喫茶店に行くのが趣味なんですけど、少しずつ外に出られるようになったら喫茶店に行って曲を聴いたり、人間観察をしたり、仲のいい友達に会って話すことで自分の考えを整理したりして解消しますね。


空音:僕もこの自粛期間は本当に誰にも会わなかったので、一曲も作らなかったんですよ。アルバムが完成してリリース前というタイミングでもあったので、音楽を聴くだけにして、家の中でできるプライベートな時間を大切にしていました。


TJO:なるほど。では、アーティスト活動をしていて、今までで一番エキサイトした瞬間はどんなときでしたか?


Akari:地元での初めてのワンマンライブですね。去年の4月に、伊那GRAMHOUSEっていうFAITHのホームで初めてワンマンをやったんですけど、地元なので安心するけど緊張もする、って感じでした。でもお客さんはすごく温かくて、仲のいい友達とか、先輩、後輩みんな来てくれて、みんなで楽しめたのがすごくいい思い出です。


空音:僕もワンマンライブですね。一番興奮するのは最初にステージに立つ瞬間に聞こえるみんなからの声や笑顔です。あとは「space shuttle」っていう曲を歌うとき、お客さんに水をかけるのが一番楽しいです(笑)。お客さんもすごく喜んでくれるんです。


☆Taku:ユニバのウォーターワールドみたい(笑)。二人は同世代で注目しているアーティストっていますか?


空音:Momくんですね。僕はMomくんのことをラッパーだと思っていたんですけど、最近彼が出したアルバムを聴いて、他のアーティストと違うな、と。歌だけの曲もあるし、ラップっぽく韻を踏む曲もあるし、その多様性が彼ならではだと思っています。


☆Taku:確かに、Momくんってラッパーでもフォークシンガーでも、エレクトロニックアーティストでもある。絵も描くしね。


Akari:同世代だと、北海道のCVLTEっていうバンドです。私達と同じように英語で歌っていて、ボーカルの子自らトラックを作ってるんですけど、曲もクオリティが高くて好きです。これからも一緒に頑張っていきたいなと思ってます。





TJO:ではここから、本題のRemixコラボについて聞いていきたいと思います。まず、この企画はどういう背景があってスタートしたんですか?


☆Taku:SNS上での繋がりから、どうやってコラボしたか気になる。あとRemixでラップフィーチャーするっていうのも面白いよね。


Akari:メンバーのレイ キャスナーが「19」をTVサイズに編集していて、それをみんなで聴いていて「Remixしたらカッコ良さそうじゃん」となったのが始まりです。そのときすでに私と空音くんはSNSでは繋がっていたのと、空音くんが19歳ということもありオファーしました。空音くんの歌詞や真っ直ぐな思いが伝わってくる音楽が好きだったので。


☆Taku:空音さんは最初にオファーを受けてどう思いました?


空音:「19」という楽曲にYouTubeで出会って、僕からAkariちゃんのSNSをフォローしていたんです。だからオファーもらってすぐに作り始めました。Akariちゃんの歌詞からは、海外の女性アーティストの強い意志みたいなものを感じたので、そこを崩さないようにしつつ、僕の日本語ならではのユーモアのある言葉遊びで歌詞を作りたいなと思いました。


僕自身も最近『19FACT』というアルバムをリリースしたので、歌詞的な部分でこの「19」は、自分の曲とは違う雰囲気にしたいなと思って。原曲の歌詞がすごく素敵なので、その歌詞をサンプリングという形で僕のバースにも入れました。そういう遊び心がありつつ、僕の思う19歳の葛藤とか、19歳だから考えることを歌おうと思って作りましたね。



☆Taku:AkariさんはRemixの楽曲を聴いたとき、どんなふうに感じましたか?


Akari:1年前、私が19歳だったときの気持ちを書いた曲だったので、私の言葉で表現しきれなかった気持ちを、改めて空音くんの言葉で日本語で真っ直ぐに書いてくれたのがすごく嬉しかったです。あがってきた曲を聴いて1発目でめちゃくちゃ良いって思って、テンションあがりました。


TJO:直接会えずに制作したってことですが、やりとりはどんな感じで進めていったんですか?


空音:今回トラックを作ってくれたのが、maeshima soshiっていう仲のいいトラックメイカーなんですが、僕がラップするところは少しトラップ風に変えて、それ以外はバンドの原曲の良さを引き立てて欲しい、という感じでお願いしました。その辺はFAITHとはやり取りせずに僕だけの考えで進めたので、どうかな〜と緊張していたんですけど、すぐに良かったと言ってもらえたので嬉しかったです。


☆Taku:Akariさんにとってこの曲は思い入れの強い曲だと思うんですが、最初の段階でリクエストもそれほど出さなかったって感じですか?


Akari:そうですね、リクエストは全く。空音くんの音楽性も知っていたので、これは空音くんの感性にお任せしようと。信頼してました。


☆Taku:良い信頼関係ですね。じゃあそろそろ、お互いへの質問を聞こうかな。


空音:では僕から。Akariちゃん含めて、FAITHというバンドの目標はなんですか?


Akari:一番最初から海外に出たいという気持ちでやってるので、海外ツアーはもちろん海外で活躍できるアーティストになりたい。コーチェラとかグラストンベリーのような大きなフェスにも出たいです。逆に空音くんの目標も聞きたい!


空音:僕は、20歳の間でZeppツアーをしたくて、最終的には武道館に立ちたいと思っています。


☆Taku:じゃあAkariさんからの質問を。


Akari:音楽に全然関係ないかもしれないんですけど良いですか?(笑)。空音くんは60歳の自分は何をしてると思いますか?


空音:兵庫の田舎のほうで、匿名のプロデューサーとして、若いアーティストと一緒になにかやっていきたいなと思います。音楽は続けたいですね。


Akari:素敵〜!


TJO:僕らが20歳のとき、こんなこと考えてました?


☆Taku:20歳のときに、自分が46歳になるなんて想像できなかった(笑)。これからFAITHも空音さんもどんどん面白い作品を出していくと思うんですけど、今後の活動はどこをチェックしたらいいですか?


空音:アルバム『19FACT』をぜひ聴いて欲しいです。あと、ライブ活動が今できないので、TwitterとかSNSで今後の情報を追っていただければと思います!


Akari:私達もまだライブができない状況の中で、新しい曲をたくさん作ってるので楽しみにしていてください。SNSでも「FAITH TIME」というインスタライブのインタビュー企画をやってたりするので、ぜひチェックしてほしいです!


TJO:最後に、今年の夏はどうやって過ごす予定ですか?


Akari:今までと違うイレギュラーな夏だと思うんですけど、逆に時間ができるので有効活用して、バンドとしても成長する時期になればいいと思います。個人的にも普段できないことに挑戦したいです。


空音:本当は海に行きたいんですけど、行けるかわからないので…、年内にあと1枚アルバムを作れたらと思っているので、制作の夏にします!


☆Taku:次はぜひスタジオに遊びに来てくださいね!ありがとうございました。


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【リリース情報】




FAITH Remix Collaboration 第1弾

「19 (空音 Remix)」

2020.7.1(Wed) Digital Release

https://VAP.lnk.to/19Remix



FAITH 




長野県伊那市発、Akari Dritschler(アカリ ドリチュラー)(Vo) 、ヤジマレイ(Gt&Vo)、レイ キャスナー(Gt&Vo)、荒井藤子(Ba) 、ルカ メランソン (Dr)からなる平均年齢20歳の男女5人組バンド。

2015 年、別々の高校に通うメンバーが伊那GRAMHOUSEに集まり結成。メンバーのうち3名が日米のハーフというユニークな構成。90年代洋楽をルーツに感じさせるサウンドにメインストリームのメロディが融合した、新世代が鳴らすグローバルポップ。ボーカルAkariの瑞々しく伸びやかな歌声も魅力。2020年1月リリースのMajor 1st Album 『Capture it』が全編英詞の新人としては異例となる全国71ものラジオ/TV局・番組でアルバム収録曲がパワープレイに選出。ラジオオンエアチャート2020年上半期2位を獲得するなど話題を呼んでいる。

Ofiicial Site:http://www.office-augusta.com/faith/

Twitter:https://twitter.com/faith_ina_

Instagram:https://www.instagram.com/faith_ina_/



空音




2001年生まれの19歳。兵庫県尼崎市出身。

耳に残るフックのメロディ、叙情的なリリックをグルーヴ感のある歯切れの良いラップに乗せてリスナーに届けるアーティスト。

高校生の時にリリースした 1st EP『Mr.mind』が、そのクオリティの高さから早耳リスナーを中心に注目を集める。

2019年12月にリリースした自身初の1st フルアルバム『Fantasy club』はデジタル配信サイトを中心にヒットとなり、

同作品収録の楽曲「Hug feat. kojikoji (Album ver.)」のミュージックビデオは、YouTubeで1000万回再生超えの大ヒットとなる。

そして、2020年6月24日に前作アルバムからわずか半年でリリースされた2nd アルバム『19FACT』は、Apple Musicの「ヒップホップ/ラップ」チャートで1位、「総合」チャートで6位獲得と、ヒップホップというジャンルの枠を飛び出し、幅広いリスナーに支持されている。

空音Official HP:https://sorane-official.com

Instagram  @sorane_c6c 

Twitter  @0_sorane_6





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