世界三大ミュージック・フェスティバルの一つと呼ばれるEDC、世界中のファンが集まり、世界トップクラスのDJが集う究極のイベントと呼ばれている。全米各地はもとより、南米や日本でも開催されるようになったEDC。
今回、そんなEDCの歴史と魅力について紹介していく。
EDCとは、Electric Daisy Carnival(エレクトリック・デイジー・カーニバル)の通称で、その始まりは1997年アメリカのカリフォルニアだ。その後2010年からは開催地をラスベガスにも移動し、世界中からファンが集う世界最大級のダンス・ミュージック・フェスティバルとなっている。現在ニューヨーク、シカゴ、オーランドといった全米各地で開催されている他、近年はイギリス、メキシコ、ブラジル、日本にも進出している。Ultra Music Festival、Tomorrowlandと並び、世界三大ミュージック・フェスティバルの1つにまで成長したEDC、通年の全てのイベントの観客動員数は100万人以上で、世界トップクラスのDJが集う究極の音と光のカーニバルとも評されている。
2007年までは1日のイベントであったが、2008年からは2日間に渡るイベントとなり、2011年から3日間のイベントとなった。2011年の観客数は23万人に上り、2015年に至っては、3日間の観客数が40万人を超えた。毎年カリフォルニアの様々な場所で開催され、 Los Angeles Memorial Coliseumや Exposition Park、Shrine Expo Hall 、Lake Dolores Waterparkなどが使用された。2010年のEDCフェスティバル・ロサンジェルスでは、過去最高の動員数を記録し、1日の観客数は18万5千人を超えた。チケット代も当初は60ドルであったが、100ドルを超えて売買される事態も起こった。だが、このイベントで100人以上が病院に搬送された他、15歳の少女がなくなったため、以降EDCに参加できるのは18歳以上という決まりになる。
2011年のEDCフェスティバルは、オーランド、コロラド、ダラス、プエルトリコと開催場所をさらに増やし、2012年のEDCラスベガスでは3日間の動員数が32万人を超えた。
EDCは、ロサンジェルス、オーランド、ニューヨークを始めとする全米各地はもとより、世界中で開催されているダンス・ミュージック・フェスティバルである。その中でも本家と言われているEDCラスベガスの舞台となるのが、カーレース場「ラスベガス・モーター・スピードウェイ」だ。巨大な遊園地が設置され、カーニバルのような体験型のフェスティバルが3日間に渡って開催される。老若男女、国籍を問わず誰もが楽しめ、車椅子に乗った人も参加できることがこのEDCの特徴だ。観客も思い思いの衣装をまとい、まるでハロウィンの仮装パーティーのような格好でダンスを楽しむ。レーザーやスモーク、音と連動する花火など、EDCのライトショーも圧巻で、音楽以外にも楽しめるイベントが目白押しなのである。
6月中に行われるEDCラスベガスでは元々は砂漠地帯であったこともあり、最高気温は40度、最低気温でも26度近くにもなるため、イベント中に熱中症で倒れる観客がでるようだ。ラスベガスのカーレース場に8つの凝った造りのステージが設置され、総勢180名のトップDJが出演する、オールスター・フェスティバルとなっている。ちなみに、EDCラスベガスの観客動員数は、2011年23万人、2012年並びに2013年30万人超、2014年から2017年にかけては毎年40万人の動員を記録している。その経済効果も規模が大きく、ラスベガス市だけで13億ドルと言われている。
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written by 編集部