グライムカルチャーを着る。Yeti OutとDouble ClapperzのTシャツがクール

Double Clapperzが香港拠点のクリエイティヴコレクティブYeti Outとチームアップ。
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2018.07.12 10:00

東京とロンドンは多様なカルチャーを持つ世界的な大都市だ。FIFAワールドカップ2018 ロシア大会で日本VSイングランドのカードは実現しなかったが、東京グライムシーンを代表するDouble Clapperz(ダブルクラッパーズ)やONJUICY(オンジューシィ)らがロンドンのイベントに参加し、サウンドクラッシュを行ったそうだ。さらに互いのグライムカルチャーにフィーチャーしたTシャツがリリースされた。



Double Clapperzがロンドンツアーを敢行。グライムカルチャーに敬意を表したTシャツをリリース


日本のグライムシーンを代表するUKD(ユーケーディ)とSinta(シンタ)によるプロデューサーユニットDouble Clapperz(ダブルクラッパーズ)が、グライムの本場ロンドンをツアーを敢行。


ツアーに関連し、ロンドンで行われたイベント「LONDON GRIME VS TOKYO GRIME」は、楽曲でのコラボレートしたことがあるJ-mal(ジェイマル)とONJUICYなど東京とロンドンの面々が、互いのグライムカルチャーに敬意を表しつつ実現したサウンドクラッシュイベントである。








東京からはDouble ClapperzとLive actとしてONJUICY、LONDON GRIMEシーンからはJ-malと、AJ Tracy(AJトレーシー)と共演しBOILER ROOMでもライブを披露したLast Japan(ラストジャパン)が相対した。








「TOKYO GRIME」にフィーチャーしたTシャツが登場


このイベントにフォーカスしてリリースされた「TOKYO GRIME」Tシャツには東京グライムシーンのアイデンティティが凝縮されている。


Double ClapperzがOFF-WHITE(オフホワイト)やオランダのPATTA(パタ)、アメリカ西海岸のPLEASURES(プレジャーズ)など、グローバルなストリートブランドと交流のある香港拠点のコレクティヴYeti Out(イエティ アウト)とタッグを組んだ。フロントには日本語ロゴで「東京グライム」、筆字で「LONDON」と刻まれ、バックにはど迫力のグラフィックロゴが施されている。


カラーリングは互いの国の象徴的な色味をサンプリングしてミックス。インパクトあるグラフィックはアジアのストリートシーンの勢いを感じさせ、ロンドングライムへの敬意や東京グライムカルチャーのマインドが詰まった逸品だ。










Yeti Outは2018年1月に世界各地のアーティストをピックアップしたコンピレーションEP『Silk Road Sounds』をリリース。日本からはDouble ClapperzとONJUICYがピックアップされた。


4月にはDouble Clapperz、ONJUICYが日本にYeti Outを招致し、block.fmの“Mix Block”でスペシャルセッションを実現している。音源も併せて聴いてみてほしい。きっとTシャツが欲しくなってしまうはずだぜ! 








SKEPTA「Konnichiwa」日本リリースの衝撃


ロンドンのUKグライムと言えば本家本元のWiley(ワイリー)やDizzee Rascal(ディジー・ラスカル)が音楽性を確立したとされ、若い世代ではStormzy(ストームジー)やNIKEとのチームアップ、ヒップホップアーティストとも積極的に共演しているSKEPTA(スケプタ)を筆頭に知名度、人気ともに世界的なムーヴメントとして広がりをみせる。








東京でもここ10年で着々と動きは活発化している。そのアツさをグライムフォロワー以外の多くの音楽ファンがリアルタイムで目にすることができたのは、2016年SKEPTAのアルバム『Konnichiwa』リリースの際ではないだろうか。渋谷のManhattan Recordsを会場としBOILER ROOM主催でリリースパーティが敢行されたのだ。


会場には行けなかったが、宇川直宏氏主催のメディア、DOMMUNEがライヴ配信してくれていた。リリースパーティはSKEPTAとKOHH(コー)やDutch Montana、Lootaなど日英のストリートスターダムが共演する驚くべきラインナップで行われ、場所や詳細などはごく一部だけに限定された情報だったにも関わらず、会場の密度と熱気はディスプレイを通してみても凄まじいものがあった。


両者のライヴ後にはオープンマイクでONJUICYをはじめ、東京のグライムアーティストが登場。ドープな2ステップ系トラックに倍速で乗せたラップが新鮮で画面に釘付けになったことを憶えている。






東京のグライムシーンを映像で振り返る


Boiler RoomではSKEPTAが『Konnichiwa』をリリースした同年2016年頃に東京のグライムシーンにフォーカスしている。今回行われた「LONDON GRIME VS TOKYO GRIME」イベントのティーザー動画でもその映像の一部が使われているが、ぜひフルバージョンでも観てほしい。


約7分間の動画ではDouble ClapperzのSintaやOn Juicyに加え、PAKIN(パキン)、Chocola B(ショコラ・B)、SNOW(スノウ)ら東京のグライムを支える重要人物がシーンの変遷と自身のスタイルを語る貴重なアーカイヴ映像となっている。





アツイ夏にはクールなTシャツをまとえ


身体はひとつしかないけれど、夏はついついTシャツがたくさん欲しくなってしまう。Tシャツは単なるファッションアイテムとは違い、アイデンティティを表現する手段であり、媒介となり広告にもなり得る。


フェスTやバンドT。あなたが音楽が好きな人ならアーティストに関連するTシャツにはついつい食指が動いてしまうものだ。ベテラングライマーであれビギナーであれ、共通言語として今回リリースされたTシャツのようなアイテムはコミュニティ間の交流を円滑にし、より活性化してくれるはずだ。


とろけそうなくらいアツイ日本の夏。アツイカルチャーTシャツをクールに着こなしてみてはいかがだろうか? 「TOKYO GRIME」TシャツはYeti Outのオフィシャルショップページで発売中。ホワイト、ブラックの2色展開で40ドル(送料別)となっている。







YETI x EM Presents: TOKYO GRIME VS. LONDON GRIME from YETI OUT on Vimeo.



written by Tomy Mochizukiy


source:Yeti Out,ONJUICY

photo:Yeti Out






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