手術中に音楽をかけることはあっても、まさかMVの撮影までするとは! そんな聞いたこともない事件で裁判沙汰になっている医者が話題となっている。ジョージア州の美容整形外科医Windell Davis Butteは現在、5つの不正医療行為の罪で問われている。
彼女はなんと過去に麻酔で寝ている患者の横で自らが歌ったり、踊っている様子を撮影、20本以上の動画をYoutubeに投稿していたそうだ!
彼女のウェブサイトでは「有能で患者を思いやる美容外科および皮膚の専門医」と紹介されているが、彼女に執刀された患者の1人は「フレディークルーガー(ホラー映画の登場人物)に腹を切られたようだった」とメディアにコメントしており、脂肪を取り除くためにレーザー治療を依頼したものの、合意もなく脂肪吸引療法を受けたとして訴えを起こしている。
撮影されたビデオでは、O.T. Genesis(OT・ジェネシス)の「Cut It」、Jennifer Lopez(ジェニファー・ロペス)の「Booty」、T.I.(ティー・アイ)の「Whatever You Like」のビートにButte医師がオリジナルのラップを歌っている。
いかに美容整形の手術に合わせた内容とはいえ、寝ている患者にとっては衝撃的だっただろう! さらに彼女の助手である医師たちもまるでバックダンサーのように登場し、注射器などの手術器具を小道具のように使用している。
手術中にビデオ撮影とまではいかなくとも、手術中に音楽をかけることは痛みや恐怖心を和らげるとして効果的だといわれており、先月になって研究結果が発表された。研究では手術の前、手術中、手術後に音楽をかけることで患者に与える影響を80以上の事例から比較したもので、手術の内容、患者の年齢や性別に関わらず一定の成果が得られたそうだ!
しかし通常は手術に用いる音楽はリラックスできるイージーリスニングな曲だ。そしてもちろん、患者との議論の上で決められるという。今回のButte医師のケースではまさか患者からの「歌って踊ってくれ」といったリクエストがあったとは思えず、独断で行われたものだろう!
これで手術の失敗もなければ大事にはならなかったのかもしれないが、使われた曲といいなんともアメリカっぽいニュースだ。
written by #BsideNews
source:
http://www.complex.com/life/2018/05/doctor-who-made-music-videos-during-surgery-sued-caused-brain-damage
https://hiphopdx.com/news/id.46983/title.surgeon-under-fire-for-filming-rap-videos-while-operating-on-patients#
https://gizmodo.com/music-makes-surgery-less-scary-and-painful-and-theres-1825546126
photo: visualhunt