ファン困惑、突然SNSを削除したDJ Snakeに何が起こったのか?

いまだに理由が明かされていないDJ SnakeのSNSからの失踪、その理由を探る
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2018.05.04 12:10


DJ Snake、いきなりのSNS削除と静かな復活


2017年5月、DJ Snakeが突然インスタグラムとツイッターのアカウントを削除し、ファンの間に衝撃が走った。様々な憶測が飛び交う中でDJ Snakeは沈黙を貫いた。それから約2週間後、彼のSNSは静かに復活を遂げた。一体、何だったのだろうか。




DJ Snake、考えられるSNS削除の理由


それは2017年5月、アラバマ州ガルフ・ショアーズで行われた「Hang Out Music Festival」への出演をDJ Snakeが突然キャンセルしたことから始まった。DJ Snakeの出番数分前のことで、主催者側も困惑することしきりであった。そんなことがあったので、DJ SnakeのSNS突然削除の理由も、「Hang Out Music Festival」を楽しみにしていたファンからの叩きやクレームを懸念しての行為であったのではないかとの声が上がったのである。


決まっていた出演をキャンセルしたのはこれだけではない。数日後にネバダ州ラスベガスのカジノホテル「Wynn」で行われる筈だったライブも約1ヵ月後に公演延期となったのである。最後にSnapchatに残されていた文章は、「お前、俺を怒らせたな」。ステージキャンセルとの関連性は不明だった。皆、首を傾げた。


DJ Snakeが突然SNSを辞めそうな理由はまだあった。同業者のラッパーFreddie GZから、訴えられて裁判沙汰になっていたのである。DJ Snakeが2013年12月にリリースした「Turn Down For What」という楽曲が、Freddie GZの同名曲をパクったとして訴訟を起こされたのだ。この2曲はタイトルが被るだけでなく、ビートやリズムなど類似点が多く見られたという。著名な著作権弁護士も登場し、DJ Snake側の敗戦濃厚なのでは、と言われていたのだった。ちなみに、「Turn Down For What」のMVは、執筆時点でYouTubeの再生回数、7億6千万回を超えている。世界中の検証班が乗り出した効果もあるのだろうか。


そんな最中のSNS削除だったから、この可能性も捨てることができなかった。ただ、周りでなんやかやと言っても、結局DJ Snakeからのコメントが何もない状況なので、皆、見守るしかなかったのである。


DJ SnakeがSNSから姿を消してから約2週間後、彼は静かにSNSを再開していた。砂漠の上に白い衣装をまとって座っているDJ Snakeの画像と共に、「全てから解き放たれて休憩するのも大事だね。充電してきたよ」のコメントがアップされていたのである。これにファンは胸をなでおろしたのだった。






DJ Snakeの名前の由来


DJ Snakeは1986年6月、フランス、パリ郊外のバンリューでアルジェリア出身の両親から生まれた。外国人移民や低所得者の多い地域で、DJ Snake自身はその場所をゲットーと表現している。

DJ Snakeの名前は、街で悪さをしていた時代のエピソードに由来する。昔、仲間と壁にスプレーで落書きをしていた頃のことだ。DJ Snakeは警察がやって来てもスルリヌルリとそれをかわし、その姿がまるで蛇のようだったので「Snake」と呼ばれていたそうだ。「だったらそれでイイじゃん」ということでDJ Snakeが誕生したのである。

そして、常にサングラス姿でプレイしている理由は、マネージャーからある助言があったからだった。「サングラスしてたらステージであがらないよ、パニクらなくて済むから」だったそうである。マネージャー、グッドアドバイスである。



DJ Snake、レーベルも設立し絶賛活躍中


SNS失踪騒ぎまで起こしてファンを戸惑わせたDJ Snakeだが、絶賛活躍中である。

2018年には自身のレーベル「Premire Classe」を立ち上げた。既に新進アーティストの楽曲が発表されており、2018年4月にはロサンゼルスのDJ JauzとDJ Snakeがコラボした新曲「Gassed Up」もリリース。これはその数日後に開催された、三重県ナガシマスパーランド「WIRED MUSIC FESTIVAL 2018」のステージでも披露されている。


Jauz & DJ Snake - Gassed Up





Photo: https://www.facebook.com/djsnake.fr/

Written by 編集部



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