人気のDJソフト/アプリ「djay」がiPhone/ipad向けのアプリの最新版をリリースした。
最新のiOSバージョンはこれまでと違い、アプリを購入することなく基本的な機能は無料で使用できるようになっているが、月額499円(年額3999円)で有料のプロ向けサブスクリプション機能を使用できるのが大きな特徴だ。
その有料版では、クラシックなターンテーブルを最大で4デッキまで使用することができるほか、付属するシーケンサーを使ってビートやフレーズを追加し、プレイする音源とジャムセッションができるルーパーモード、動画と一緒にプレイできるビデオモード、セット準備とプレイリストの管理などDJプレイの下準備を行えるシングルデッキモードなどが搭載されている。 さらにDJプレイをこれまで行ったことがないという人でも簡単にDJプレイができるオートミックスモードも搭載。こちらは、人間のDJのトレーニングセットを使って学習させたAIを基にしたもので、無料版でも使用可能だが、有料版ではさらに高度なAIによるDJミックスも可能になっている。
またこれまでのバージョンにもあったSpotifyとの連携も強化されており、インターネット接続という条件付きではあるものの、Spotifyの有料会員なら数百万曲へ瞬時にアクセスできるほか、プレイリスト、曲、チャートの閲覧、ミックスに合う曲をクラウドがオススメしてくれるマッチ機能、最高で320Kbpsの音質でプレイすることも可能になっている。
さらにPioneer DDJ-WeGO4、Reloop Mixon 4、Beatpad and Beatpad 2、MixtourといったDJコントロラーなら無料版でも使用可能とのことだが、有料バージョンでは先述のPioneer DJ、Reloopのほか、Numark、Denon DJを含む50以上のMIDIコントローラーとの接続も可能。そのほかにどのクラスにも対応できるMIDIコントローラのマッピングを学習する高度なMIDI、Bluetooth音声とMIDIサポートマルチチャンネルUSB音声インターフェースと外部モニターサポートを実現する。
またAbletonの同期機能のAbleton Linkにも対応するなど新しいオーディオエンジンは、最新のiPad、iPhoneに最適化されており、使いやすさも以前のバージョンに比べて向上。 そのほかにもUSBタイプCを搭載した新しいiPad Proなら、外部ディスプレイを使用してDJハードウェアに同時に接続することもできる。
ちなみに筆者的に有料版機能で気になったのが先述のプレイ音源をライヴリミックスできるルーパーモード。このモードでは1トラック最大48ループまで曲とリミックスすることができるのだが、サンプル、ループ、FXといった素材を収納した1GBのライブラリーに無制限でアクセス可能。その素材は、DTMユーザーによく知られたLoopmasters、Future Loops、DocOptic、Sugar Bytesの素材になっており、即戦力となるものばかりだ。シーケンサー部分もAbleton Liveを彷彿とさせるデザインで特にこれまで同ソフトを使ってDJミックスを行なってきたという人には使い勝手の面でも魅力的ではないだろうか?
慣れないうちはオートミックスでお気に入りの曲を使ってDJミックスを作るもよし、慣れてきたら外部のDJコントローラーを使ってDJミックスをするもよし。そんな新しいdjayが気になった人はこちらのリンク先で今すぐダウンロードしてみよう!
written by Jun Fukunaga
source:
https://www.algoriddim.com/subscription
https://itunes.apple.com/jp/app/djay-dj-app-mixer/id450527929?mt=8&ign-mpt=uo%3D4
photo: Algoriddim YouTube, Algoriddim