「合法」のイベント主催者とても知られる10代のDJ兼トラックメイカー・YACKLE

スーパーティーンエイジャー
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2020.03.24 00:10

スーパーティーンエイジャー


中学生の頃からDJ・トラックメイカーとして関西地方にて活躍してきたYACKLE(ヤックル)は、高校に進学すると活躍の幅を広げて"現役高校生トラックメイカー"として有名になる。一方オーガナイザーとしてのキャリアも歩みはじめ、「合法」というイベントを大成功させている。そんなスーパーティーンエイジャーが歩んできた道を紹介する。



2000年生まれのDJ兼トラックメイカー・YACKLE


YACKLEは、関西地方出身のDJ兼トラックメイカー・Yuuki Yamaguchiによるソロプロジェクトだ。そしてYuuki Yamaguchiのアーティストネームという意味合いももつ。そんなYACKLEは、21世紀の到来を間近にした2000年に奈良県で誕生し、小学校高学年の頃よりエレクトロミュージックやテクノミュージックを聴き始める。中学生だった2013年から若くしてDJとしての活動をスタートさせ、10代前半の頃よりたくさんのイベントに出演してDJとしての経験を積んでいった。ちなみに少年時代は全国有数のヨーヨープレーヤーで、アジア大会にて3位を輝いた経験がある事も判明している。少年時代の腕はまったく衰えておらず、自身のライブでは音楽を流しながらステージでヨーヨー・パフォーマンスを披露する事もある。


2015年の夏からは作曲活動としての活動もスタートさせ、12月には三毛猫ホームレスというアーティストの曲「そばが食べたい」のリミックス音源を発表した。さらに2016年初頭にはFOGPAKというコンピレーション企画に参加し、中学3年生にしてDJとしてだけでなくトラックメイカーとしても注目されはじめる。4月にはYACKLE名義での初作品『Stalactite Cave』をリリースしたが、フリーダウンロード形式のため無料で聴けるとあって、たくさんのファンを獲得する事に成功した。ちなみにこの作品を通じ彼は日本だけでなく海外からも注目される事となる。


その他オーガナイザーとしてのキャリアも歩みはじめ、2016年夏からは「合法」という自身が主催するイベントもスタートさせた。この「合法」がどんなイベントであるのかは後述する。



2017年からの活動


2016年春にアーティストとしてデビューしたのち、夏にはオーガナイザーとしてもデビューしたYACKLEの活動は2017年に入ってますます加速していく。2017年6月には『SnowySummer EP』という2枚目の作品を発表したが、こちらも有料では販売せずフリーダウンロードの形をとったため、ますますファン層が広がった。『SnowySummer EP』発売後はトラックメイカーとしての活動が中心となり、様々な作品のリミックスを手掛ける。YACKLEが手掛けた作品はすべて高い評価を受け、"現役高校生トラックメイカー"として有名になっていった。


2018年に入ると、YACKLE名義ではなく本名のYuuki Yamaguchi名義にて春に4月、5月、6月と3ヶ月連続でEPやフルアルバムをリリースした。高校3年生の頃のYACKLE名義での活動としては、まず2019年1月から3月にかけてハイペースでコラボ作品を発表していく。そして3月20日にはたくさんのシングル曲をまとめて収録したファースト・フルアルバム『FRANK THROW』をリリースした。ちなみにアルバムのジャケットには、彼の出身地である奈良県とのゆかりが深い鹿が描かれている。


アルバムリリースの4日後となる3月24日からはアルバム発売記念全国ツアー『FRANK THROW』を敢行し、東京・大阪・福岡のファン達を魅了する。高校を卒業して日中を学校で過ごす必要がなくなった2019年4月からは、オーガナイザー・トラックメイカーとしての活動を精力的に行っている。



「合法」とはどんなイベントか?


2016年夏に当時高校2年生のYACKLEがスタートさせた「合法」は、夜間に開催されるものではなくデイタイムイベントで、未成年も入場できる。そして未成年から大人世代まで幅広い世代の人々が同じ空間内で楽しい時間を過ごせるイベントにしていく事を目指してきた。出演者の傾向としてはYACKLEと同じ世代の若いクラブミュージック系アーティストが中心となっている。ちなみに2019年夏には「合法」の3周年記念イベント「超合法」が東京や大阪で開催され、こちらも大成功した。さらに同時期には原宿系超人気アパレルブランドWEGOから誕生した「WEGO VINTAGE」とのコラボイベント「超WE合法」も開催されている。


なお彼は誠実な人柄と大人っぽい落ち着いた雰囲気の持ち主で、それが未成年にもかかわらずオーガナイザーとして成功を収めてこられた要因と言われている。



YACKLEの代表曲とは?


最後にYACKLEが発表してきた数々のソロ&コラボ作品の中で、どういった曲の人気が高いのかを紹介する。AppleMusicのアーティスト別ダウンロード数ランキングで第1位であるのが『FRANK THROW』の1曲目に収録されているシングル「Feel Me」だ。この曲のボーカルを務めているのは美人女性シンガーの三阪咲で、YACKLE&DE DE MOUSEが作るサウンドと三阪咲のハーモニーが輝く作品となっている。「Feel Me」に続いて人気が高いのが、2019年2月発表の「BLOCK」だ。こちらは、彼が敬愛する中田ヤスタカの作風に通ずるテクノポップ系作品で、キャッチーなため幅広い人達からの支持を受けてきた。


その他、世界的な人気を誇るリアリティーショー「テラスハウス」ファンの間では、"ちゃんもも"とのコラボ曲「ココナッツ」の人気が高い。




written by 編集部


photo: http://yuukiyamaguchi.com/profile/


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