DJとはクラブやディスコなどで曲を選んでミックスし、フロアを盛り上げる人たちのことである。最近ではタブレットやスマホを使って簡単に挑戦できることもあり、実際にDJをやったことのある大学生もいるのではないだろうか。実はそのDJ経験を就活に活かすことが出来る。では早速その活かし方を見てみよう。
曲を選びミックスすることが主な役割のDJだが、中には曲に合わせてラップをする人もいる。では、そのラップを就活に生かすことは出来ないだろうか。ラップは韻を踏むことやリズミカルな演説が特徴の音楽手法だが、自分の意見や考え、経験をその題材に用いることが非常に多い。そのためラップをやってる人は自分の体験談などを文章化することが非常に得意と言えるだろう。これは就活のために自己PRを考える際に役立つこと間違いなしだ。
また、ラップは人と被ることや平凡なリリックを嫌う傾向にある。そのため、ラップをやる人は唯一無二の表現や自身の経験をアピールするスキルを持っていることが多い。これも、自分の個性を面接官にアピールすることが大事だと言われている就活には役に立つと言えるだろう。また、ラップで大会やコンテストに出場している場合にはその経験をエピソードとして話すのも良いかもしれない。その際に努力したことや苦労した経験をしっかりと話せば好印象を与えることが出来るだろう。
上記の通りラップをすることで培われるスキルは就活の自己PR作成時に役立つ。しかし、時にはそのスキルが足手まといになってしまうこともある。では、それはどんな時なのだろうか。まず考えられるのは、格好良い言い回しを使ってしまって素直に自分自身を表現できない場合だ。ラップは格好良い表現や自分を着飾るような表現を用いることが非常に多い。そのため、自分の考えを素直に直接伝えることが求められる就活では「格好良い言い回しで自分を表現しよう」という思考が足を引っ張ることもある。面接官が知りたいのはあくまで就活生の本音や体験談なので、素直に自分の考えを伝えられるようにした方が良いだろう。
また、ラップでは良く使うが就活の際には好ましくない表現があることも覚えておいた方が良いだろう。例えば、ラップでは少し乱暴な言葉遣いや英単語を使う場合が多いが、就活の際にはきちんとした日本語を用いる必要がある。いざという時に不適切な言葉が出てしまわないよう、ラップに慣れ親しんでいる人は普段から綺麗な日本語を使うようにすることをおすすめする。
DJの経験はあるがラップの経験はないという人もいるだろう。しかし、そんな人でも就活に活かすことができるスキルがある。それは対人スキルだ。DJを披露する主な場であるクラブは非常に多くの人が集まる。そのため、クラブ通いをしていれば自然と対人スキルやコミュニケーション能力が身に着くだろう。これらのスキルは就活の際によくおこなわれる集団討論で非常に役立つ。
また、場の雰囲気に合わせて選曲をするといった臨機応変な対応力も、集団討論で司会に選ばれた際に役立てることが出来るだろう。また、集団面接の際にDJの経験があるという話をすればそのユニークさから面接官の目に留まる可能性もある。「どうせDJ経験なんて就活に役立たない…」などと思わず、活かせそうなところに役立てていこう。
このように、就活とは全く関係のなさそうに思われるDJでも、対人スキルや対応力など活用できる点が沢山ある。もしかしたら「自分は音楽業界を目指しているわけではないからDJ経験は役立てられない…」と考えている人もいるかもしれない。しかし、上手く応用すればDJ経験は就活に有利な武器にすることが出来る。どうすればDJ経験を上手く活用できるかを考え、就活を乗り切ろう。
written by 編集部
photo: facebook