エレクトロシーンの異端児!deadmau5(デッドマウス)の人気曲

ネズミのお面をかぶったエレクトロシーンの異端児、DJ deadmau5(デッドマウス)ってどんな人?
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2018.05.07 06:35


DJ deadmau5(デッドマウス)ってどんな人?


ネズミの被り物をしたDJ deadmau5は、世界で最も注目を浴びているエレクトロミュージックプロデューサーの一人だ。deadmau5がリリースする楽曲は軒並み世界のチャート上位を席巻し、売り上げも絶好調だ。グラミー賞ノミネート経験もあり、Facebookには650万人のファンがフォローしている。


deadmau5のユニークなキャラクターと人気曲


1981年カナダのトロント生まれのdeadmau5の本名は、ジョエル・トーマス・ジマーマンだ。クリスマスに親からキーボードを買い与えられたことがきっかけで、音楽に興味を持ち音楽制作をスタートする。高校を卒業すると、音楽制作の会社にプログラマーとして入社。その会社で使用していたコンピューターの中からネズミの死骸、デッドマウスが出てきたことから、deadmau5というDJネームを思い付く。deadmau5の最後の5は、パソコンのハンドルネームの制限文字数が8文字だったことから、文字数をカットして最後に5を入力したとのことだ。


彼は2005年にデビューアルバム「Get Scraped」をリリースする。そして、2007年には自身のレーベルmau5trapを立ち上げて、次々に新曲をリリースしていく。「Ghosts N Stuff feat. Rob Swire」は、オーストラリアのシンガーソングライターRob Swireをフィーチャリングに迎え入れた曲だ。この曲はハウス寄りのサウンドで、Rob Swireの野太く男らしい歌声に、小刻みなデジタルビートを合わせ、サビで気持ち良く盛り上がれる楽曲に仕上がっている。「deadmau5 & Kaskade – I Remember」は、アメリカを代表するハウスDJ Kaskadeとのコラボレーション曲だ。刻んだビートから壮大でエモーショナルなサウンドに変わり、女性ヴォーカルの美しく広がりのある歌声が響き、お洒落で聴き心地が良く、適度にアップテンポな楽曲に仕上げている。DJ Kaskadeとdeadmau5の相性は良く、「Move For Me」でもコラボレーションしている。気持ち良く爽快なハウスサウンドで、ビルボードマガジンのダンスチャートで1位を獲得した。新曲をリリースるたびに人気と知名度が急上昇していき、2009年にはイギリスのDJ Magazineで世界TOP DJ'sで6位になるほど評価された。




さらにその後4年間連続で6位圏内で推移し、212年にはグラミー賞で3部門にノミネートされるほどの快挙を成し遂げた。「Some Chords」という曲は、ディープでクールなデジタルサウンドで、ドラマ性のある楽曲だ。アメリカの超人気ドラマCSI:科学捜査班でも使用され、deadmau5もカメオ出演を果たした。「Medina – You & I」のリミックスでは、デンマーク出身のシンガーMedinaのクリアな歌声に、deadmau5らしいハウス寄りのクールなトラックを被せて、しっとりしたエレクトロサウンドに仕上げている。deadmau5がネズミの被り物をしながらイベントでプレイする姿は異様だが近未来的でもあり、オリジナルな存在感を醸し出している。






独特な立ち位置で存在感を示すdeadmau5


女性ヴォーカルを多用して美しいハウス寄りのエレクトロミュージックを創り出すdeadmau5。美しい楽曲とは裏腹に、EDMアーティストに対して攻撃的なビーフ合戦を繰り広げることでも知られている。独自の考えと哲学があるdeadmau5は、インフレ的な盛り上がりを見せるEDMに対してクールに眺め、自分ならではのオリジナルな音楽性を貫いている。その独特のスタイルが多くのファンを招き、Facebookには650万人のフォロワーが付いている。激しい口撃と美しい音楽を同時に表現する、ネズミDJ deadmau5。面白すぎる存在感に、これからも目が離せない。



Photo:

https://www.facebook.com/pg/deadmau5/photos

http://live.deadmau5.com/



Written by 編集部




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