Da-iCEに楽曲提供した☆Takuが直撃インタビュー、そこで明かされた意外な素顔とは?

男性5人組ダンス & ヴォーカルグループのDa-iCEが4th ALBUM『BET』を発表。楽曲提供した☆Taku Takahashiがメンバーの工藤大輝と花村想太に迫る。
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2018.09.04 03:00

今年、デビュー5周年イヤーを迎える男性5人組ダンス & ヴォーカルグループのDa-iCE(ダイス)が、8月8日に最新アルバム『BET』をリリースした。同作は、前作『NEXT PHASE』から約1年半ぶりとなるオリジナル・アルバム。オリコン週間ランキングTOP5入りを果たしたシングル「トニカクHEY」、「君色」、「TOKYO MERRY GO ROUND」、「FAKESHOW」を含む、全12曲を収録。




また工藤大輝・岩岡徹・和田颯のパフォーマー3人が作詞に参加しているニュージャックスウィング・チューン「BET」、大野雄大・花村想太のヴォーカル2人が作詞を手掛けたバラード「いつか...」など、メンバー全員が楽曲制作に携わり、彼らの多彩な音楽性を表現したアルバムとなっている。


そんな『BET』の中には、☆Taku Takahashiが楽曲提供したムーディーながらも遊び心を感じる音色のイントロや、疾走するドラムンベースビートが印象的なキラーチューン「Blackjack」も収録されている。今回は、同曲の作り手である☆Takuが、Da-iCEのパフォーマー、リーダーである工藤大輝とヴォーカルの花村想太に最新アルバムなどについてのインタビューを行った。





☆Takuさんの曲はリズムの変化がチャレンジのポイントだった



☆Taku Takahashi(以下Taku): まずDa-iCEというグループでのそれぞれの役割、どういった部分をメインでやってるかをそれぞれ説明してもらってもいいですか?


工藤大輝(以下Taiki):はい。僕、工藤大輝はですね、一応グループのリーダーという立ち位置にいながら、ライブではパフォーマーということで、踊らせてもらっています。楽曲制作とかは、僕と想太で作ることが多いですね。そういう役割も一応担っています。


花村想太(以下Sota): 僕はヴォーカルをやらしてもらっているんですけどパフォーマーと同じくらい踊ってまして、なので基本的に…。


Taiki:ヴォーカル兼パフォーマーみたいな(笑)。


Sota:はい、そんな感じでやらせて頂いております。


Taku:今回、僕は楽曲(「Blackjack」)で参加させてもらったんですが、結構Aメロが難しかったっていう風に言われてたのをちらっと小耳に挟んだのですが、どんな風に難しかったかっていうのを聞かせて頂いてもいいですか?


Sota:リズムがまだちょっと体に入る前だったので初めて歌った時に、リズムが安定しなくてAメロがすごく難しかったんですよ。でもサビだったりとか、他の部分をすべて録り終わった後にAメロに戻ってきたら、すごく体にリズムが染み込んでいたんです。僕的にはすごく面白いなと思ったのが、最初はドゥン、タラタラタラって感じなんですけど、「リスクと」という2行目に入った瞬間に、裏拍っぽいというかちょっと逆に引く感じのリズム感っていうのが、2行あって、1行ずつリズム感が違うっていうのが難しいポイントだったんですね。



Taiki:Da-iCEとして、ドラムンベースは初めてのチャレンジだったからだと思います。


Taku:なるほど、そうだったんですね。そういえば、今年m-floが出した「No Question」を聴いて下さったと他のインタビューで仰ってましたね。



Sota & Taiki:はい。


Taku:本当にありがとうございます!


Taiki:めっちゃカッコイイっす。



m-floに手がけてもらうのが夢だった。このアルバムで「ダメ元でお願いしてみる」って



Taku:実際、「come again」とか「miss you」とかのイメージでっていう話は聞いてたんですけど。どうしてそのようなリクエストになったんですか?


Taiki:僕がある種、1つの夢だったというか…。


Taku:マジですか?


Taiki:はい。m-floさんに手掛けていただくというのが僕の中の夢でした。だからみんなも「No Question」を聴いてた時に、「このアルバムのタイミングでいけたら夢叶うかなー」っていう話をしていたし、「じゃあダメ元でお願いしてみる?」となりまして。あとやっぱり「come again」とか「miss you」 は僕らの世代的には1番シンクしていたものだったので、「そういう感じのやつを今、僕らがやったら面白いかも!」という理由からお願いした気持ちがありましたね。





大輝くんが特殊なタイプで、多方面にいろんなものを深堀りしている



Taku:なるほど。ありがとうございます。それで今日はグループを代表してるお二方に来て頂いているんですけど、メンバーも多いし、音楽の趣味もみんなそれぞれ違うじゃないですか。


Taiki:そうですね。


Taku:その大輝さんと想太さんって音楽的趣味は近いのか、それともぜんぜん違うのか。それぞれの音楽の趣味とか、どういったものを聴いているのかっていうのを教えてもらえますか?


Sota: そうですね、大輝くんがすごい特殊で、結構多方面にいろんなものを深掘りしてるタイプなんですよ。


Taku:例えばアイドルミュージックとかね。


Taiki:ありがとうございます(笑)。


Sota: アイドルミュージックもいろんな視点で見てるというか。例えば、たぶんR&Bの影響が好きな時もあって。


Taiki:そうですね。


Sota: そのときのR&Bの作り方だったり、ルーツをいろいろ、「この曲に対してこういう曲はこうだ」とかするのがすごく好きみたいで。


Taku:あー。ちょっと僕に似てるタイプですね。


Sota:僕はフィーリングで聴いてきたタイプなので。



Stevie  Wonderのハイトーンの出し方が独特で憧れた



Taku:じゃあ、まず想太さん。そのフィーリングで聴いてきたものってどういう音楽かっていうのをちょっと教えてもらってもいいですか?


Sota: Whitney Houstonとか、Stevie Wonderとか…。


Taku:ちょっと年齢とあってなくないですか?


Sota: もちろん年齢層にハマってた楽曲も聴いてはいたんですけど、ちょっと背伸びしたい時期が若い頃にありまして。意味とか全然わからないけど、とりあえず聴いて練習するっていう。


Taku:じゃあ、結構カバーとか練習の材料として?


Sota:そうですね。フェイクを完コピしてみたりとか、そういうのを幼い頃からやってましたね。


Taku: でもStevieにすごい影響を受けたなら他で言うと、ひょっとしたら久保田利伸さんとかも影響を受けられてるのかなって僕は印象を受けてるんですけど。


Sota :そうですね。


Taku:Stevie以外は他のR&Bとかを聴いてたんですか?


Sota:聴いてましたね。Brian McKnight とか。


Taku: スウィートですね。


Sota:そうですね。あとBoyz II Menとかですかね。あの辺を聴いてましたね。


Taku:でもそこからやっぱ、「Stevieが良いね」って。


Sota:そうですね。ハイトーンの時の出し方が独特で、多分日本語で歌ったらミスマッチだと思うんですけど、洋楽ならではの良さというか、鼻にかかっていて、ずーっと高いところでも楽に歌い続けれるというのは本当に羨ましくて。良い意味で重みがそこまでなくて、ずーっと聴いていられる、おしゃれな気分になれるような音楽だなと思っていましたね。


Taku:どの辺のタイミングでStevieが好きになったんですか? 


Sota:そうですね。でも結構序盤、中盤くらいですかね。「Isn’t She Lovely」とか「Overjoyed」とかその辺です。


Taku:ちょっと脂乗りはじめた頃ですよね。日本出身ですよね? 関西でしたっけ?


Sota:関西です。


Taku:どこでそういう洋楽と出会う感じだったんですか?


Sota:僕の家族がお店をやっていて、そこの有線放送を自分の好きなチャンネルに変えられるっていう時に、洋楽チャンネルにずっとしていたんです。


Taku:なんで洋楽に行ったんですか?


Sota:なんでなんですかね。気分というか。あとお店がちょっとおしゃれなパン屋だったんですよ。多分、J-POPもあまりかけてなかったので。その流れもあったかもしれないですね。


Taku:なるほど。



m-floにものすごく影響を受けています!



Taku:今度は大輝さんの音楽偏歴、どういったものにハマっていたかを教えて頂けますか?


Taiki:僕もR&Bとかは結構通っています。


Taku:2人とも年代近いんでしたっけ? 


Taiki:わりと近めなんですけど、僕は、どちらかというとJamiroquaiとか、2000年始めくらいに中学生だったんですけどその頃が1番音楽を聴く時代でした。


Taku:2000年初頭ってすごい新しい音楽がポップスに入ってくる凝縮された時代ですよね。


Taiki:そうですね。R&Bとかも、J-R&Bみたいなジャンルができ始めたのがその時代で。その時にChemistryさんとかEXILEさんの初期の感じとか、それこそ宇多田ヒカルさんとか。そういう人達が出てきた時だったので、その辺りから僕はすごく影響を受けているっていうのもありますし。あとはわざと言ってる感じになってしまうかもしれないですけど、本当にm-floさんにものすごく影響を受けていますし、Takuさんの外仕事周りも結構全部チェックしています。


Taku:本当ですか?


Taiki:僕、日之内エミさんめっちゃ好きで。


Taku:ありがとうございます。




Taiki:もう初期のアルバムとかも全部買っていてクレジット見て、「Takuさんが作っている。聴こう」とか結構ありました。


Taku:ありがとうございます。


Taiki:本当に。今これ言うとね、なんかわざと言ってる感じになっちゃうけど。


Taku:僕も他のインタビューを見てそれが書いてあるの見て、「言わせてんのか!」ってくらいの感じだったんですけど。


全員:(笑)。



アイドルも好きで、作曲者とそのプロダクションの分析を深堀りします



Taku:なるほど。クレジット見て、こうやって僕の作品探してくれるってくらいだから、やっぱり音楽オタクだったりとかのめり込むタイプだということですよね?


Taiki:そうですね。「このアルバムは誰が作ってるんだろう?」とかプロデューサーとかの方をよくチェックしてしまうタイプ。すげー良いと思ったらやっぱり同じ作家が作ってるとかっていうのが結構多くて。「このR&Bの曲誰だろう」「あ、STYさんだ」「あ、この曲もSTYさんだ」みたいなことが結構昔からあって。そういう掘り方をしてましたね。


Taku:その気質がアイドル好きなところに通じてませんか?


Taiki:(笑)通じてます。僕もアイドル好きなんですけど。


Taku:それはいつからなんですか?


Taiki:アイドル好きになったのは僕が小学生くらいの時の最初のハロプロくらいの頃で、モーニング娘。さんとかがきっかけなんですけど…。曲が良かったというか、つんくさんが作っていらっしゃった曲がカッコよかったから聴いてたっていうのもあります。今も誰が曲を作っていてどういうプロダクトにしているのかは、アイドルをチェックする1つの目的にしています。


Taku:わかります。というか「Happy Summer Wedding」のボリウッド感とかすごいですよね。


Taiki:そうなんです! 曲単体として聴いたらめちゃマニアックなことをやっているんだけど、アイドル好きじゃない人ってあんまり聴かないからそこに気づかないっていうことがあるんで。それを結構掘ってました。


Taku:じゃあ、メンバーの周りでは、一緒にのめり込む人がいないんですか?


Sota:(和田)颯とかは一緒にライブに行ってたりとかしますね。


Taiki:そうですね。巻き込んでます。


Taku:見方が違いますよね。何ちゃんが可愛いとかっていう次元じゃなくて。


Taiki:そうですね(笑)。


Sota:僕も「ここのグループのコンセプトはこうだから、こういう曲を書いてておしゃれなんだよ」って聞かされることが結構あります。でも普通に聴いたらアイドルの曲なんですけど、その説明込みで聴いたらすごくおしゃれに聴こえるんですよ(笑)。「あーおしゃれや! 確かに確かに」って。


Taiki:プレゼンね。


Sota:分析マンですね。


Taku:やっぱり、その奥深さを知れば知るほど楽しくなりますよね。



ツアーリハーサル中は体力的には消費してるけど肉体的には研ぎ澄まされている



Taku:アルバムを作る時やライヴをする時ときとか1番タフなのはどういう時ですか?


Taiki:ツアーリハーサル中かな。




Sota:そうですね。


Taiki:それが1番体力的には消費してるんですけど、肉体的には研ぎ澄まされているんじゃないかなと個人的には思いますね。


Taku:Da-iCEってすごく面白いグループで歌ったり踊ったりパフォーマーっていうそういう集団ですよね?


Taiki: はい。



アッパーな曲を作ったりするのも、自分たちからすると強みの1つになる



Taku:でも大概の場合、外の人に曲を書いてもらう。それこそ僕も今回呼んで頂いて書きましたってのもあるし。


Taiki:はい、そうですね。


Taku:いろんなアーティストと関わることが結構珍しいって僕は思ったんですね。どうやってそうなっていったんですか?


Taiki:どのタイミングでなったかな。


Sota:最近ですね。メジャーデビュー手前ぐらい。インディーズの頃から曲を書き始めて、最初は作家さんと共作させてもらったり経験を積んで行く中で、2人で曲を作ってみたりしていました。今回のアルバムの中にも大輝くんが作曲して、一緒に作詞した曲もあるんですよ。バラードとかだけじゃなくて、ちょっとアッパーな曲を作ったりするのも、世間一般的にアイドルって認識されやすい感じの僕らからしたら強みの1つになるのかなと思いますね。


Taku:自分らの伝えたいことをそのまま作品にしてるってすごい強みだと思うんですよね。


Taiki:後はやっぱりシングル曲だと“シングルライク”というか、シングルとして強い曲を選ぶことも多くて。本当にそういう気持ちもあるんだけど、こうも思ってるよっていうことを表現するために、カップリング曲を手掛けたりというのも結構あります。



全員がダンスミュージック志向でないからこそ、いろんなジャンルに挑戦できる



Taku:結構ダンスミュージックのテイストは元々強いじゃないですか。それは最初の方からみんなが「そういうのやりたい」っていうのが強かったんですか?


Sota:もともとはダンスミュージックが好きで集まったグループではなかったんですよ。もう1人のヴォーカルは、実はアコースティックが好きだったりとか…。僕もソロ思考だったんで。でもだからこそ、いろんなジャンルに挑戦できているというか。


Taiki:そうですね。


Sota:今は特にそうなんですけど、「こういうジャンルを僕は歌いたい」とか「表現したい」とか、そういうのが結構しっかり、はっきりしてる分、バラエティに富んだアルバムになったりとかするのかなと。


Taku:今回の『BET』は、よりメンバーそれぞれのカラー、1人1人のカラーが出ていると自分達でそう捉えられているということですか?


Taiki:そうですね。今までで1番出てるかなーとは思いますね。



今回のアルバムは自分たちの色を強く出した、ある意味で“賭け”とも言える作品



Sota:でも、今まで作ったアルバムよりも賛否があるアルバムになりましたね。今まではいろんなジャンルを歌ってるとは言えども、自分達のガイドラインを越えない、「あ、この曲かっこいい」「この曲良い」っていう、全員が良いと思えるものというか、入れるときに「いや、この曲は...」みたいな曲は入れてなかったんですけど、今回のアルバムは、「この曲はどうなのかな」っていうメンバーがいる曲もあったんです。


Taku:それはみんなで討論するみたいな感じになるんですか?


Taiki:結構、曲決めの時って話しますよね。


Sota:はい。かなり討論しました。今回は本当にこの曲「良い曲やけどこの曲を入れることによってファンの皆さんがどう思うか」とか、そういうところまで深く話し合って作っていった分、めちゃくちゃ進行がギリギリになって。


Taiki:デッドもデッドだったね、あれ。


Sota:ヤバかったですよ(笑)。もう本当に発売延期するんじゃないかっていうぐらいみんなでめっちゃ話し合いをしてたね。


Taku:でも、すごく自分たちのカラーを出していったと。ある意味で賭けですよね。


Sota:はい、そうですね。


Taiki:それもあって、やっぱり「このタイミングでやるべきじゃないか」っていう結論にもなりましたね。


Taku:今までずっとサポートしてくれているそのファンの皆さんのリアクションっていうのは実際、自分の耳に入ってきたりとかはするんですか?


Taiki:はい、SNSとかで結構見ますね。


Sota:すぐエゴサするんで。


Taku:全員そうですか?


Taiki: 多分そうだと思いますね。


Sota:まあ、隠してはいるかもしれないけど。


Taku:エゴサしてめちゃくちゃ勇気付けられるけど、逆に気持ちが落ちることとかってあったりしないんですか?


Sota:いや、めっちゃありますよ。アルバムの4曲目に収録されている「Flash Back」っていう曲の歌詞を大輝くんと書いてるんですけど、いろんな意味で自暴自棄になっていて、気持ちが不安定になっていた時に書いた歌詞がベースになっているので、多分、もう今は書けないかなっていう感じがしますね。その時の歌詞は穏やかな時の自分じゃ書けないというか。そういうのがあんまりなかったからすごく変な感じがしましたね。




Taku:そういうことってありますよね。また機会を頂けるんでしたら曲とか歌詞とかも一緒に作れたらと思います。想太さん、そして大輝さん、ありがとうございました!


Taiki & Sota:ありがとうございました!


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Da-iCE


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written by block.fm編集部


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