日本では禁止されている大麻だが、10月17日よりカナダでは娯楽目的での使用が合法化される。大麻ビジネスは、近年、アメリカの一部の州での娯楽目的が合法化されたことにより、現在、市場を拡大中の一大ビジネスになっていることは、すでに知られているが、その大麻市場についに世界的な清涼飲料水メーカーのコカ・コーラが進出する可能性が報じられ、注目を集めている。
Bloombergによると、コカ・コーラは、カナダの大麻メーカーのAurora Cannabisと、大麻成分入りドリンクの開発について非公開で協議。これについてコカ・コーラ側の広報担当者は、ほかの清涼飲料水メーカー同様、大麻成分CBDの機能性健康飲料の材料としての成長に注目しているとコメントした。そのため、このコカ・コーラによる大麻成分入りドリンクは、娯楽目的ではなく、あくまで精神活性作用がない、炎症や痛みや痙攣を和らげる医療目的での使用を念頭に置いた商品になるようだ。
また両社による協議は、ある情報筋によるとかなり進んでいるとも言われており、一方のAurora Cannabis側の広報担当者も、清涼飲料水の分野に進出することに関心を示しているとメールでコメントを発表しているとのことなので、今後、この計画が前進することも十分考えられる。
大麻市場は、 Hemp Business Journalの最近の報告書によると、2015年の2億ドルから2020年には21億ドルに増加すると推定されている。そのこともあってかコロナビールの製造会社Constellation Brandsやギネスビールのの製造会社Diageo PLCも大麻入りビールの販売を検討していると報じられている。
大麻が禁止されている国の人間である身としては、どうしてもその安全性が気になるところだが、すでに合法化されている国もあるだけに今後も大麻入り飲料水商品開発に関する情報には注目が集まりそうだ。
written by Jun Fukunaga
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