The Chemical Brothers、最新MVとBPM1万を越える史上最速リミックスを公開

フジロック2019初日ヘッドライナーの最新アルバムからの先行曲「We've Got To Try」が到着。人間の耳では聴き取れない早さのリミックスも。
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2019.03.08 10:30

今年7月に行われるフジロックフェスティバル2019では初日7月26日(金)のヘッドライナーを務めるThe Chemical Brothersが、4月に発売を控える最新アルバム『No Geography』から新たな先行曲「We've Got To Try」をリリースした。 


The Chemical Brothers最新曲はビッグビート x アシッドなケミカル節 


『No Geography』からはすでに先行曲として「Free Yourself」、「MAH」、「Got To Keep On」が公開されているが、今回の新曲「We've Got To Try」はビッグビート的なブレイクビーツとアシッドなシンセが絡む曲調で、往年のケミカル節を感じる仕上がりだ。またMVのメインキャラクターは犬が務めており、その犬がレーシングカーを運転するトレーニングやロケットに乗って宇宙に飛び立つ様子などがストーリー仕立てで展開される。


史上最速BPM1万5000のリミックスも公開 


そんな新曲のリミックスもすでに彼らは手がけており、「WGTT 15000BPM F1 NEEEUM MIX」というバージョンも公開されているが、なんとこちらはBPMが1万5000という超高速トラックになっており、史上最速のダンスミュージックといっても過言ではないだろう。




超高速の理由は"F1"にあり 


「We've Got To Try」オリジナル曲の再生時間が5分17秒であることに対し、こちらはわずか3秒となり、内容を超圧縮したものとのことだが、実はこちらはF1レースのプロモーション用に制作されたものであり、BPMが1万5000というとんでもない早さになったのはF1レーシングカーの毎分回転数(RPM)が由来になっているとのこと。 


なお、Stereogumによると、人間の耳は40〜300BPMのテンポ範囲でしか音楽を正確に聴き取ることはできないそうで、実際に聴いてみると音楽というよりはもはやただの効果音にしか聴こえない。しかし、それが不思議とF1のレーシングカーがトラックを駆け抜けるような音に似て聴こえるため、そのあたりをBPM1万5000の曲で再現してしまうあたりはさすがだ。  


是非、オリジナル曲と一緒にこの奇妙な超高速リミックスもチェックしてみてはいかがだろうか? 


written by Jun Fukunaga

source:

https://www.stereogum.com/2034892/chemical-brothers-15000-bpm-remix-f1/music/


photo: The Chemical Brothers Facebook




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