カナダで大麻が合法化! 「合法大麻」とは?ディスペンサリーとは?トロントから現地レポート

10月17日からマリファナが全面的に合法化されたカナダ。実際カナダでは今何が起こっている?
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2018.10.31 03:00

10月17日、カナダはウルグアイに次ぐ世界で2番目のマリファナ合法国家になりました。


現在8000億円ほどの市場規模ですが、これからさらに成長することが見込まれています。まず多くの人が思いつく「日本人はマリファナを吸えるの? 」という質問ですが、答えはNOです。現実よりも法が重んじられる時代、くれぐれも旅行中に手をつけることがないようお気をつけください。かくいう私も現在トロントに在住しているのですが、ありがたいことに大使館からメールがきました。危うくマリファナに手を出してしまうところだったので、ありがたい限りです。



合法化で何が変わったの? 


マリファナの所持や喫煙、個人での4本までの栽培が全面的に合法になりました。州ごとに年齢制限が変わりますが、基本的には大きな変わりはありません。政府が介入することにより、子供からマリファナを遠ざけること。医療目的の進展可能性。アルコールやタバコなどからマリファナに乗り換えることで健康への被害減少、などが期待されます。




マリファナが合法化になり1週間が経ったのですが、現地から言わせてもらうと生活は特に変わっていません。日本の大手メディアではパーティーの様子などが多く報じられましたが、420のイベントに比べるとしょぼいものでした。街中では合法化以前と変わらず、マリファナの匂いがどこからか流れてきます。変わったことといえば、ライブに行くときにパンツの中に隠さなくてよくなったことくらいでしょうか。


現地の人はどこで購入しているの? 


日本ではマリファナを購入する方法などは検討もつきませんが、トロントではスターバックスのようにディスペンサリーが存在しています。




ざっと検索しただけでもこの量。新しい店舗も多くオープンしているようです。街でタバコを吸っていると、このような割引券を渡されるようなこともよくあります。




10%の割引券です。


どうやって? どこで吸うの? 


どこで買うの? については説明しましたが、どこでどのように吸うのかについて説明します。場所についてなのですが基本的にはどこでもOKです。トロントでは日本と違い、アルコールを公園などの屋外で摂取することは禁止されていますが、喫煙に関しては特に決められていません。屋内で喫煙することはできないので(これはタバコも同じ)、基本的には外でなら迷惑にならない限りどこでも大丈夫です。また市内には、マリファナバーなども多く存在しているため、そこに食べ物などを持ち込みチルすることも可能。




Howについてですが、ジョイントやボング、パイプなど様々です。個人の好みやその時の条件によると思います。また喫煙以外にもTHCシロップとして飲み物に混ぜたり、オンタリオ湖からほど近いCafe66というお店では、ブラウニーやチョコレート、キャンディーなど様々なスペースケークが手に入るそうです。食すと効果が出てくるまで2時間ほどかかり、かなり強力なハイ状態になるので上級者向けと聞いたことがあります。


生活に密接に繋がっているマリファナ


マリファナとドラッグが混合して報道されることが未だに多くあるこの世の中ですが、現在その動きは世界中で変わろうとしています。デメリットに目を瞑ることは決してできませんが、多くのメリットを考慮することなく、洗脳に近い教育を続けることに関しては、疑問が残ります。今後メリット・デメリット両面から論理的に考える力が、各個人に求められるかもしれないですね。


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written by Yoshito Takahashi


photo: Wiz Khalifa Day Today TheRight Track



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