90年代のニューヨークを代表するラップグループ、Black Moon(ブラック・ムーン)が16年ぶりとなるニューシングル「Creep Wit Me」をリリースしMVも公開された! 現代風に洗練されながらも、泥臭いニューヨークサウンドは健在のブーンバップ・ヒップホップに往年のファンならば思わず首を振ってしまうはずだ。
Black MoonはBuckshot(バックショット)と5 ft(ファイブフット)の2MCとDJ/トラックメーカーのEvil Dee(イーヴィル・D)による3人組ラップグループ。今回のニューシングルもこれまでに数多くのグループの曲をプロデュースしてきたEvil Deeによるもので、往年のニューヨーク・ヒップホップを彷彿させる骨太なサウンドだ。
プロデュース・ユニット、Da Beatminerz(ダ・ビートマイナーズ)の一員でもあるEvil Deeは、Black Moonのデビューアルバムにして最大のヒット作『Enta Da Stage』が多くのラッパーに評価され、その後も同郷ブルックリンのラップグループSmif-N-Wessun(スミフ・ン・ウエッスン)のアルバムや、Eminem(エミネム)の作品まで幅広く手がける超重要人物だ。
そんな彼のトラックをBuckshotと5 ftがこれでもかとドープなラップスタイルで乗りこなし、変に今のヒップホップを取り入れていない頑なな姿勢に好感を覚えるニューシングル。彼らのクラシックのひとつ「Buck Em Dowm」とも聴き比べてみよう!
ニューシングル「Creep Wit Me」を皮切りに今年の夏にはDa Beatminerz全面プロデュースによるニューアルバム『Rise of da Moon』もリリース予定のBlack Moon。
Evil Deeはインタビューで
「最近のヒップホップ・アルバムと違って、全員で同じスタジオに入ってレコーディングしたんだ。オレ達のサウンドにイルなラップが乗った90年代のブーンバップスタイルさ」
と話しており、期待が高まる!
アルバムにはSmif-N-WessunとWu-Tang Clan(ウータン・クラン)からMethod Man(メソッド・マン)も参加しているようで、90年代ヒップホップファンにはたまらない内容になっているだろう。デジタルでのリリースはもちろん、アナログでのリリースもされるようで、そんなところもさすがの90年代スタイル! 正確なリリース日は今のところアナウンスされていないが、心待ちにしたいと思う。
90年代のベテラングループがこれだけヒップホップのマーケットが広がった時代に、どんな内容のアルバムを出すのだろうか。元気なおじさん達の活躍は嬉しいぞ!
written by BsideNews
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