進化し続けるアイスランドの歌姫björk(ビョーク)今後の来日予定は?

björk(ビョーク)の魅力、才能、そして今後の予定について
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2018.05.07 03:26


björk(ビョーク)の魅力、才能、そして今後の予定について


björkは不思議な女性である。アイスランドで生まれた彼女は若干12歳で音楽アルバムを制作し、デビューバンド「シュガー・キューブス」で世界的な注目を浴びた。ソロ活動になってもその独自の音楽性とパフォーマンス、活動からは目が離せない。今後の彼女の活動には来日の予定はあるのだろうか。


björkの神童時代、そして「シュガー・キューブス」の快進撃


björkの才能は音楽好きな両親のもとで開花した。もともと彼女はピアノやフルートなどを習い音楽学校に通う生徒だったのである。12歳でアイスランド童謡を歌ったアルバムをリリースし、ヒットさせるということからその才能が並大抵のものでなかったことがうかがえる。1986年には「シュガー・キューブス」というロックバンドを結成。このバンドで活躍した際の2枚のアルバムは世界的なヒットを記録する。björkはこのバンドの世界ツアーの際に初めて来日。当時から最も才能のある人物として注目を浴びていた。「シュガー・キューブス」はその後解散することになるが、ここからがbjörkの真の音楽活動となることを当時は誰もが予想することができなかったであろう。






ソロ活動で花開いたbjörkの才能


björkのソロ活動は挑戦的な名前のアルバム「デビュー」から始まった。彼女はバンド時代から様々な音楽の可能性を試したいと考えており枠内にとらわれず天真爛漫な音とポップな魅力を「デビュー」に詰め込んだ。今までとのイメージを覆す「デビュー」はたちまち世界的ヒットとなりアーティストとしてのbjörkの地位を不動のものとする。この頃から自身の東洋的な外見やシンパシーを強く外に表現するようになった。来日する機会も多く日本人アーティストたちとのコラボレーション活動も行っている。1997年にリリースされた「ホモジェニック」には東洋への強い関心から美しく着物を着飾り髪型を中国風に編み込んだbjörkがジャケットとなり話題を呼んだ。





今後も進化し続けるbjörk、活動休止まで


2000年はbjörkにとってターニングポイントの年となった。映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」で盲目の女性の主人公、セルマを演じたのである。プライベートでも息子を育てている彼女にとってセルマはほとんど自分自身となり、撮影時には熱が入りすぎて苦しくなり逃げ出したこともあった。しかし映画はカンヌ映画祭でパルムドールを受賞、björk自身も主演女優賞を受賞するという結果となった。他にも多くの映画賞を受賞、ノミネートされ音楽に興味のなかった人々に彼女の圧倒的な存在感と歌声を植え付ける結果となったのである。


その後、2004年のアテネオリンピックでのパフォーマンスなどが話題となったが2012年に自身の声帯にポリープがあることを発表、治療のために活動を休止することを明らかにした。




新アルバム「ユートピア」と来日


2017に日本の音楽ファンを驚かせる出来事が起きた。フジロックフェスティバルの2日目になんとbjörkが来日、パフォーマンスを行うというのだ。彼女の体調などが心配されたが無事来日しライブは終了。日本のファンの前に久しぶりに姿を現した。同年には「ユートピア」という新作アルバムをリリースし50代となったbjörkの才能がいまだ枯れていないことを示している。2015年リリースした「ヴァルニキュラ」では深い絶望を表現した彼女だが、今回は正反対の希望に満ちた美しいサウンドだ。もちろんいつも注目を浴びるアルバムジャケットの奇抜さも健在である。今回björkを着飾ったのはファッションフォトで有名なティム・ウォーカーとアシスタントのエマ・ダンゼルのふたり。色とりどりで華やかな彼女姿を披露している。


現在は母国を中心にライブ活動を行っている彼女だが、「ユートピア」のヒットによっては再び来日の可能性も出てきている。



Photo:https://www.facebook.com/pg/bjork/photos


written by 編集部



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