☆Takuが教える、『キャプテン・マーベル』の知ってるとちょっと楽しい「隠しメッセージ」

【bfm映画部】3月15日より公開になった『キャプテン・マーベル』の、隠れたメッセージをm-flo ☆Takuが解説!
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2019.03.19 03:30

3月15日(金)より公開となった映画『キャプテン・マーベル』。マーベル初の女性ヒーローを軸に展開される話題の作品を、m-flo ☆Takuが早速鑑賞したとのこと(ちなみに3月15日のTCY Radioでは、公開前からすでに2回予約してあると発言していた)。


そんな☆Takuから『キャプテン・マーベル』のレビューが届いたぞ。


<※この記事には『キャプテン・マーベル』およびMCU他作品のネタバレが含まれる可能性があります>



© Marvel Studios 2019


アメリカでは賛否両論の批評を受けている『キャプテンマーベル』。前評判についてアメリカの友人ともディスカッションした際には「大丈夫、タクは多分気に入ると思うよ」と言われてたんだけど、その友人の予測は当たった。うん、面白い。ただ、今回は今までの「始動作品」とはちょっと違う。


この作品はマーベルシネマティックユニバース(MCU)好きには嬉しいネタがあちらこちらに散りばめられている。主人公のキャプテンマーベルがどうやって誕生したのか、またニック・フューリーの片目の理由も今作品で明らかになる。さらにテレビドラマ『エージェントオブシールド』でおなじみのフィル・コールソンの若かりし頃が、久しぶりに映画館で観られるのもファンとして嬉しい。


ただ、それらの要素を集めて一つの作品として完成させきれていない部分に物足りなさを感じる人もいるかもしれない。僕がMCUの中でいちばん好きな作品は『ウィンターソルジャー』。この作品はマーベルの世界観をしっかり出しつつ、ひとつのサスペンス映画としても傑作だ。そういう意味で言うと、正直そこまではいってないと思う。マーベル初の女性主人公が軸となる最初のオリジナル作品として期待されていたが、若干スピンオフのように感じさせられた。ここ最近、かなりハイレベルな作品を連発してきたので、世論の採点も厳しくなっているのかもしない。


とはいえ、この作品は『インフィニティウォー』そして『エンドゲーム』と2つの物語を繋げる重要な要素が詰まっているので絶対見逃せない。そもそもMCU作品は映画館で観られる2時間のテレビドラマ。そういう感覚で楽しむともっと楽しくなる。そこで、『キャプテン・マーベル』を観る前でも観た後でも知っていると楽しめるポイントをまとめてみた。この作品は、いままでのマーベル初回作品の中でもかなりイースターエッグ(隠しメッセージ)が多い。知らなくてもストーリーを楽しめるとは思うんだけど、知ってるともっと楽しい。というわけで、僕が気づいたものをリストにしてみた。なるべくネタバレしないように書いてはいるけど、完全に遮断したい人は読まないほうがいいかも。





MCU(アベンジャーズ)的ポイント


まず、この作品は地球が設定にも関わらず『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』(以下、GOTG)との繋がりが強い。GOTGに登場する悪役クリー人のロナンやコラスが出演するだけでなく、テクノロジーもクリー星のものが見られる。例えば、戦艦のワープの仕方や防護服のテクノロジーが結構GOTGの世界観に近い。それだけでなく、場所を説明するテロップもフォーマットがGOTGと完全に一緒だったりする。GOTG以外で気がついたのは、プロジェクトペガサスの施設。おそらくこれはアベンジャーの最初の基地と同じ場所だ。


スタン・リーが亡くなってから初めての映画になるが、今回もカメオ出演をしている。ネタバレしすぎるのも嫌なので、彼のセリフに関係する映画を紹介しよう。90年代に上映した『Mallrats』という、コミックオタクが恋をするっていう映画で「信じるものよ、信じてくれ」っていう名言を残すシーンだ。





90年代リスペクト


ちょうど僕がアメリカに留学していたのが93年で、僕的に懐かしいなって感じるシーンやアイテムがいっぱいでてきた。まずはBlock Busterというレンタルビデオ屋。当時は日本で言うTSUTAYAくらい有名で、僕も会員だった。9000店舗以上あったのだが、今では最後の1店舗がオレゴン州にあるだけになっている。




また、キャプテンマーベルがNINと書いているシャツを着て、腰にフランネルシャツを巻いている。NINは「Nine Inch Nails」というロックの重厚感に電子音楽を混ぜた伝説のバンドで、フラネルシャツはグランジ好きヘッズのデフォの服装だった。僕は当時ヒップホップとハウスばかり聴いていたのでこういう格好はしなかったが、大学の寮のルームメートがまさにこういう格好をしていた。


他にも90年代のインターネット。今のようにスマホでどこでもインターネットはできないのはもちろんのこと、パソコンは電話経由でネットに繋げないといけなかった。『キャプテン・マーベル』の宣伝用ウェブサイトも、当時のウェブページをイメージして作られている。この懐かしい感じ、すごくよくできているサイトだ。


▶https://www.marvel.com/captainmarvel/



最後に、今回もエンドロールの途中、そしてエンドロール終わりで重要なシーンがあるのでお見逃しなく。さらに冒頭のクレジットもいつもと違います。僕が見に行った回では、会場全体が拍手喝采で終わったのが感動的だった。「アベンジャーズ/エンドゲーム」を観る前に必ず観にいってほしい。




【作品情報】



公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/captain-marvel.html


written by ☆Taku Takahashi



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