4月7日、世界中のNetflixのSNSアカウントに突如として「HOMECOMING」と書かれた画像が公開された。敏感なファンの間ではすぐさま“ビヨンセに関するなにか”との噂が飛び交った。画像で使われたフォントが過去にビヨンセ(Beyoncé)が使用した特徴的なフォントと同じなのだ。
そしてその2日後、Netflixの公式ホームページにて詳細が発表された。ビヨンセの出演するドラマなのかドキュメンタリーなのか、なんのヒントもなかった『HOMECOMING』だが、「ベイチェラ(Beychella)」とも称された昨年のコーチェラ・フェスティバルでのパフォーマンスを元にしたライブ・ドキュメンタリーであることが明らかに! トレイラーもすでに公開されているので、チェッックしておこう。
トレイラーを見ただけでも昨年の衝撃が蘇るほど、圧倒的なパフォーマンスを披露したコーチェラでのビヨンセ。さらに印象的なのが、トレイラー冒頭で語られているマヤ・アンジェロウ(Maya Angelou)によるメッセージだ。このメッセージは自分の立ち位置を理解し、自分の影響力を世界中のポジティブなエネルギーに消化したいという、ビヨンセの思いが込められているようにも感じられる。
コーチェラでは黒人女性初のヘッドライナーとして出演し、自身の所属していたグループ、デスティニーズ・チャイルド(Destiny's Child)のリユニオンと昔から今までのファン全てを満足させたビヨンセが『HOMECOMING』で伝えたいメッセージとはなんだろうか。「ショーとしてのコンセプトから文化的メッセージまで、そのすべてに熱い想いが込められている」とホームページでは説明されており、これまでのキャリアを総括した作品になることは間違い無いだろう!
マヤ・アンジェロウは黒人女性作家として様々な文化的活動をおこない、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアとともに公民権運動もおこなってきた人物。過去にはビル・クリントン(Bill Clinton)の大統領就任式にて、自作の詩を朗読するほどであった。残念ながら2014年に他界してしまったマヤ・アンジェロウだが、彼女のメッセージを冒頭で差し込むほどに今回の作品に対するビヨンセの思いは熱いものがあるのだろう。
ビヨンセは過去数回に渡りマヤ・アンジェロウが詩を朗読する声をライブのイントロダクションとして取り入れており、一般的なアーティスト以上に影響力を持つ自身の姿を重ね合わせているのかもしれない。
ただのライブ映像とは違う、ビヨンセならではの作品であろう『HOMECOMING』。4月17日の世界一斉配信を心持ちにしよう。
written by BsideNews
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https://www.netflix.com/jp/title/81013626
photo: www.sonymusic.co.jp, visualhunt.com