機材メーカーNovationが2013年に発売したシンセ「Bass Station II」のアップデートを発表した。
Bass Station IIは、同社の名機「Bass Station」を再設計したもので、ベースサウンドに特化したモノフォニックアナログシンセ。3オシレーターを搭載したキーボードタイプの同機は、”Acid”と“Classic”の2種類のフィルターを選択可能であったり、アルペジエイター、ステップシーケンサーなどを搭載しているのが特徴で人気のハード機材になっている。
そんな同機が、4月14日に新たなファームウェア「v4.14」をリリースした。4月14日といえば、音楽ファンにとっては、Aphex Twinの有名曲である「Avril 14th」を想起させる日だ。アップデート版では機能の一部としてAphex Twinにインスパイアされた「AFX Mode」を使用することが可能になっている。
Aphex Twinにインスパイアされた最近の機材といえば、Korgのmonologueが有名だ。同機では発売前からAphex Twinがアドバイザーとして参加したサウンドの特徴であるマイクロチューニング機能が注目された。それと同様にBass Station IIは、ファームウェア「v2.5」時にAphex Twinよりガイダンスを提供されたことでマイクロチューニングが可能になっていたが、今回のアップデートはさらにAphex Twinの独創的な音作りに迫った内容になっている。既存ユーザーやこれから購入を考えている人にとっては朗報ではないだろうか?
なお、Music RadarではAFX Modeを使い、Aphex Twinのようなグリッチなビートを作るチュートリアルも公開中。(下はチュートリアルのステップ1とステップ7でそれぞれ作られた音源)トラックメイカーは是非それを参考に独創的なトラックメイクに取り組んでみてはいかだろうか?
written by Jun Fukunaga
source:
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/184505/
https://www.musicradar.com/how-to/how-to-make-a-glitchy-aphex-twin-style-beat-with-novations-avril-14-bass-station-update
photo: NovationTV