2012年にDiplo主宰レーベル「Mad Decent」からリリースした「Harlem Shake」の世界的大ヒットで知られるアメリカ人プロデューサー/DJのBaauerが今月、新曲「3AM feat. AJ Tracey, Jae Stephens」をリリースした。
同曲は、Baauerにとって、UKの人気フューチャーベース系レーベル「LuckyMe」から2016年にリリースしたデビューアルバム『Aa』以来となる新曲だ。
さらに同曲のフィーチャリングゲストには、人気上昇中の若手グライムMCでA$Ap Rocky、Lil B、Missy Elliotらなど大物アーティストとのコラボを行うなど、本国のイギリス以外にアメリカでも注目の存在になっているAJ Tracyと、LAのアップカミングなシンガーで、次に来る若手アーティストをいち早くピックアップするメディア「COLOURS」にもフィーチャーされるなど注目度が上昇している女性シンガーのJae Stephensの2人が迎えられている。
そんな注目のBaauerにとっては久しぶりの新曲「3AM」は、アフロビート、ダンスホール、トライバルかつファンキーなハウスの要素が絶妙に溶け込んだトラックになっており、AJ Tracyのラップもクールだが、Jae Stephensのエモーショナルな歌声が特に秀逸。シンプルながら力強くもあり、エモいといったBaauerのセンス溢れる1曲に仕上がっている印象を受ける。
なお、先述のとおり、Baauerは『Aa』以降、新曲リリースまで長い時間を費やしたが、その間、彼は数えきれないほどのトラック提供やワールドツアーを行ってきたという。 「3AM」は、エスニックかつトライバルな要素も目立ったが、Baauerは音楽プロデューサーとしてエスニックな音楽にも多大な関心を持っており、その様子はRed Bull Music & Cultureが公開しているドキュメンタリーシリーズの「Searching For Sound」でも確認可能だ。
そこでは日本のアイヌ民族楽器であるムックリの演奏レクチャーを受けている彼の姿も確認することができるので、興味がある人はそちらも是非チェックしてほしい。
written by Jun Fukunaga
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https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=9784
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