滞在先のオマーンの首都マスカットにて、現地時間4月20日に亡くなったことが報じられていたAvicii。その死因が自殺だったことが判明した。
海外メディアメトロによると死因を明かしたのはAviciiの遺族だ。その家族によるスウェーデン語で書かれた声明文には、Aviciiは、繊細で芸術家肌の魂の持ち主で実存的な質問に対する答えを探してたこと、一生懸命に目的を達成し、成功しようとするような完璧主義者であり、そのことが過剰なペースでのツアーによる極度のストレスを招く結果になったこと。
そしてツアーをやめ、幸せと自分が本当にしたいことをするという人生のバランスを見つけようとしていたこと、ビジネスのために音楽を作る機械じみた人間ではなく、繊細でファンを愛する心の持ち主だったがスポットライトを浴びることを敬遠していたこと、そして彼の残した音楽は記憶とともに生き続けることなどが綴られている。
Aviciiの死が発覚した当初、警察はその死に対し、犯罪がらみではないことを確認していたという。またマネジメントサイドは、遺族のプライバシーを考慮するように呼びかけ、最初の死去を明らかにする声明文に続くものはないとしていた。
なお、Aviciiは、過度の飲酒によって急性膵炎など健康面での問題も抱えており、2014年には虫垂と胆嚢を除去。その後2016年にDJ活動からの引退を宣言していた。
また先週はその死に対し、Diplo、Deadmau5、Skrillex、Steve Aokiら大物プロデューサー/DJたちが次々にSNSで追悼コメントを発表しており、Kygoは出演したコーチェラ・フェスティバルの自身のステージでトリビュートとして昨年リリースされた新曲の「Without You」をプレイしている。それ以外にも地元スウェーデンのストックホルムでは追悼イベントなども行われた。
さらにその死は、日本のファンにも深い喪失感を与え、SNSでは数多くの追悼コメントも見受けられた。block.fmでもAviciiが認めた日本人プロデューサーTokima Tokioにインタビューを行うなど、ダンスミュージックシーンにおける最重要人物の1人であった彼の死を悼んだ。
昨年のプロデューサー活動再開で再び注目を集め、今年はもしかしたらDJ活動再開か? という期待が少なからずあっただけに改めて彼の早すぎる死が悔やまれる。
#Avicii's last days in Muscat, Oman via @instagram pic.twitter.com/6LTNShhnKS
— Avicii ◢ ◤ (@AviciiUK) 2018年4月22日
written by Jun Fukunaga
source:
http://metro.co.uk/2018/04/26/avicii-died-suicide-family-confirm-7501007/
photo: Avicii AB