今年4月に訃報が報じられたEDMシーンのスーパースタープロデューサーだったAvicii。現在も遺作アルバムのリリースに関する噂などで注目を集めているが、彼がこの世を去ってから注目されていたことのひとつといえば、これまでに音楽業界で稼ぎ出した莫大な遺産だ。
生前、Aviciiの1回の出演料は20万ユーロ(約2531万円)以上といわれており、2015年のツアー時にはなんと1660万ユーロ(約21億46万円)もの大金を稼ぎ出したそう。そういった音楽活動を積み重ねることで、最終的にAviciiの財産は、6750万ユーロ(約85億円)にもなると推定されていたが、その遺産は一体誰が手にすることになるのか? ということが注目されていた。
その莫大な遺産だが、最近、彼の地元スウェーデンの新聞Expressen.seが報じたことによると、相続するのは彼の両親に決定したとのことで、2人は息子の遺産推定2000万ポンド(約28億1610万円)を相続するという。
これはスウェーデンの法律に準じたもので、生前Aviciiは独身で、妻、子供なしだったために彼の両親が相続する権利を自動的に得ることに。また生前Aviciiは、アメリカで1065万ドル(約11億8333万円)、カナダで12万5000ドル(約1023万円)の未払い負債を抱えていたことも明らかになっている。
そんなAviciiだが、生前はチャリティーにも熱心で、慈善団体に多額の資金を寄付する慈善家という一面も持っており、Mirror誌によると2012年に「Feeding America」という慈善団体に100万ドル(約1億1111万円)、2013年にスウェーデンの援助慈善団体「Radiohjalpen」に100万ユーロ(約1億2659万)を寄付していたとのこと。またチャリティー以外にも地元スウェーデンのスタートアップ企業「MODE Cold Brew Coffee」に投資したことも注目されていた。
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今後、アヴィーチーの遺産はどのように使われるのだろうか? 生前の彼の意思を引き継ぎ、チャリティーなどにも使われることに期待したい。
written by Jun Fukunaga
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photo: The Perfect World Foundation