Googleが有名ビンテージシンセをバーチャルで演奏できる無料サイト「AR Synth」を公開した。
「AR Synth」には、3DCGで再現されたMoog Memorymoog、ARP Odyssey、Fairlight CMI、Akai S900、Roland CR-78が用意されており、ユーザーはサイトにアクセスすることでバーチャル空間内で自由にそれらのシンセを演奏することができる。また、ARに対応するスマホの場合は、ARで再現されたそれらのシンセを演奏することも可能だ(iPhone11で試してみたところ、未対応だったため実証実験できず)。
各シンセには16ステップシーケンサーが用意されており、ユーザーがDAWソフトのように自由に打ち込み可能。また、各シンセにはランダマイズ機能も搭載されており、音楽制作の知識がなくても気軽にバーチャルシンセを演奏できるところがおもしろい。
「AR Synth」は、Googleの「Google Arts & Culture」プロジェクトの一環として公開されている「Music, Makers and Machines」というインタラクティヴなバーチャル展示の関連プログラムのひとつ。「Music, Makers and Machines」は、Bob Moog Foundationのアーカイヴプロジェクト「Moogseum」やファションブランド/音楽レーベル「Kitsune」など50団体以上の協力の下、音楽機材、クラブカルチャーなどエレクトロニックミュージックの歴史を紹介する動画や音声、記事がアーカイヴされている。
また、TR-808などの有名機材や、ベルリンの有名クラブ「Tresor」のドアなど、エレクトロニックミュージックシーンの歴史におけるアイコニックなアイテムを3DCGで再現。オンライン上でユーザーは自由にそれらに触れることが可能だ(Google Arts & Cultureアプリ(iOS/Android)をインストールしたスマホではARで見ることもできる)。
「AR Synth」を含め、まさに"エレクトロニックミュージックのバーチャル博物館"といえる「Music, Makers and Machines」。興味を持った人は以下のリンク先で今すぐアクセスしてみよう!
AR Synth:
https://artsexperiments.withgoogle.com/ar-synth/
Music, Makers and Machines:
https://artsandculture.google.com/project/music-makers-and-machines
written by Jun Fukunaga
Source:
https://artsexperiments.withgoogle.com/ar-synth/
https://artsandculture.google.com/project/music-makers-and-machines
All photos: Google Arts & Culture