Apple Musicが、月額480円で利用できる新たなサブスクリプションプランとして、「Apple Music Voice」を発表した。同プランは、今秋の後半より、日本を含む17の国と地域（オーストラリア、オーストリア、カナダ、中国、フランス、ドイツ、香港、インド、アイルランド、イタリア、メキシコ、ニュージーランド、スペイン、台湾、英国、米国）で利用できるようになる。
Apple MusicのカタログやプレイリストにSiriからアクセス可能
Siriのパワーを活かして設計されたという「Apple Music Voice」では、SiriからApple Musicのカタログにある9000万曲の楽曲を始め、今回新たにApple Musicのエディターにより作成された気分やアクティビティに合わせた何百ものプレイリストを含む数万のプレイリスト、ユーザーの好みにあわせたミックス、音楽ジャンルのステーション、Apple Musicのラジオなどにアクセス可能。例えば、「クッキングのプレイリストを再生して」、「落ち着いた曲をかけて」、「こういう感じの曲をもっとかけて」と頼むことで、パーソナライズされた音楽体験を楽しめるという。
ユーザーは「Hey Siri、Apple Music Voiceのお試しを開始して」と話しかけるか、Apple Musicアプリを通じてサインアップすることで、Apple Music Voiceプランに登録できる。登録が完了すると、HomePod mini、AirPods、iPhoneなど、Siriに対応する全てのAppleデバイス、もしくはCarPlayを使って、好きな音楽をリクエストできるようになる。
空間オーディオやロスレスオーディオには対応せず
しかし、Apple Music Voiceでは、通常の月額980円（個人プランの場合）から利用できるApple Musicとは異なり、空間オーディオやロスレスオーディオ、歌詞、MVには対応しないため、空間オーディオのような没入感のある音源を楽しみたい人は注意が必要だ。
とはいえ、従来価格の約半額ほどで豊富なApple Musicカタログやバラエティに富んだプレイリストにアクセスできる点は、やはりこのプランの大きな魅力といえる。コストを抑えながら音楽サブスクを楽しみたい人は、1度試しに使ってみてはいかがだろうか?
Appleによると、サブスクリプションに登録していないユーザーがSiriで音楽をリクエストすると、自動更新されない7日間の無料お試しを1度だけ利用できるとのことだ。
written by Jun Fukunaga
source:
https://www.apple.com/jp/newsroom/2021/10/apple-introduces-the-apple-music-voice-plan/
photo: Unsplash