Written by ☆Taku Takahashi(Twitter:@takudj )
AirPods Proをゲットして約1週間が経った。もともとAirPodsを使っていて、iPhoneとの相性が良いし便利だと思っていたんだけど、どうしても嫌なところがあって。それはイヤーチップがなかったこと。外へ出たときや飛行機だと何も聞こえなくなってしまう。サードパーティのイヤーチップもあったんだけど、それはそれで充電ケースに入れられないものだったりで。
前に『デジモノステーション』でやっていた連載でも同じことを言っていたんだけど、AirPodsにイヤーチップが欲しかったから今回のアップデートは凄く嬉しかった。しかもまさかのノイズキャンセル。これは絶対欲しいということで、速攻でゲット。イヤーチップの大きさが3種類あったけど、真ん中のやつがピッタリ合いました。
耳につけてさっそくノイズキャンセルボタンを押してみる。他のメーカーだとブチって切り替わるんだよね。でも、AirPods Proはなめらかにノイズキャンセルされていって、まるで無音の世界に入りこんでいくように感じた。
ノイズキャンセルのイヤフォンやヘッドフォンは色々と試している方なんだけど、他のものに比べるとほんの少し外の音が少し残る感じ。残ると言ってもホントにほんの少し。他の強いノイズキャンセルの製品も持ってるけど、僕的にはこれくらいがちょうど良いのと、充分遮断されている。
使ってみて便利だなぁと思ったのは電話。街の中で電話をしているとき。ノイズキャンセルされた状態で電話すると、ホント良く聞こえる。他のメーカーだとノイキャンが止まって、しかも片方しか出なかったりするんだけど、はっきりと電話の相手の声が聞こえる。これ最高。
あと、逆にノイズキャンセルをオフにした時。AirPods Proに付いているマイクが周りの音を集音する仕組み。これはこれでなんか不思議な感覚で気持ちがいい。どう言葉に表せばいいのか難しいんだけど、実際に歩いている世界にも関わらずちょっとだけ仮想現実にいるような感覚。
イヤフォンの音質はどうか?とりあえず一曲作ってみた。さすがにミックスダウンまではできなかったけど、曲を作るのは問題なくモニターして使いやすかった。
さらに自分の曲、m-floの『KYO』を聴いてみる。キックとベースの輪郭が気持ち良いし、ボーカルが前に聴こえるように感じた。スーパーハイも聴こえるんだけど、ややミッドが強め。中音域やキックの高い音域が突っ込んでる曲との相性が合わないのもあるかも。ただ、僕の作るジャンルにはドンピシャかな。
最近僕が好きな日本人アーティストの曲との相性は凄く良いと思ったので、Spotifyのプレイリストを作ってみた。
海外ドラマを観るときは、俳優たちの声がくっきり聞こえて、爆発やアクションシーンもバッチリ迫力を感じられる。
最後はレイテンシーの話。レイテンシーとは音の遅れのこと。電波で飛んでる分、実際は音が遅れたりする。マリオカートやストリートファイターなどアクション寄りのゲームでは全く気にならなかった。あとは、ROLIのSeaboardやGarageBandをプレイしてみて、ほんの少し遅延は感じるけど、前のAirPodsよりも早くなったように感じた。
理由はわからないんだけど、ソフトによって遅延具合はちょっと変わってくるような気がする。MacBook Proの場合はiPhoneよりもレイテンシーを強く感じた。iPhoneの場合、実際何ミリセック遅れてるのかはわからないんだけど、Bluetooth環境でここまできたら十分な感じだよね。
電話、音楽、動画、ゲーム、ビジネス、クリエイティブ制作、などの色々な用途を求められるiPhoneで使うワイヤレスイヤフォンとして、僕はこのアイテムを非常に評価している。近年他のスマホも素晴らしいものが増えているけど、こういったエクスペリエンスを大事にしているからこそiPhoneが素晴らしいんだと改めて感じた。
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