ロンドン発のウェブマガジン「FACTmagazine」の映像シリーズ企画「Against The Clock」に、ロンドンを拠点とする東京出身の音楽プロデューサー、Anchorsong(アンカーソング)が登場。彼の製作風景を収めたドキュメンタリー映像が公開された。
Anchorsong - Against The Clock
この企画は気鋭のミュージシャンが10分でオリジナル音源製作する様子を映像に収めるFACTmagazineきっての名物企画「Against the Clock」だ。Yaej(ヤエジ)やYo La Tengo(ヨ・ラ・テンゴ)、Tom Misch(トム・ミッシュ)など、これまでにも多岐にわたるジャンルからたくさんのアーティストが出演してきた。
今映像内では約10分間に及んで、ヨーロッパを中心とした世界の舞台で活躍するAnchorsongが愛用のRoland社製キーボードとAKAIのMPC2500を用いて宅録している様子が映し出されている。音楽製作ソフトやパワーアンプ、スピーカーなど、彼が使用している機材をチェックすることもでき、ビート・メイカー必見の内容となっている。
映像内のインタビューでは「実際直感的に作って良いものができるかどうかは定かではないので、ある程度準備することもありますが…時間をかけて製作するよりも、直感的に短い時間で曲を作る方が面白いものができやすい」と製作プロセスにおける自身の見解も語っている。
今年10月26日には自身初となるフルアルバム『Cohesion』をリリースしている彼。
70〜80年代のボリウッド映画のサウンドトラックから着想を得たという今作では、タブラやドーラクといった民族打楽器を採用しているため、メロディとリズムとが一体化した不思議なダンス・ミュージックに仕上がっている。サイケかつスピリチュアルな音楽表現を聴いているうちに、没入してしまうこと請け合いだ。
『Cohesion』ティーザー
Anchorsong『Cohesion』
このアルバムを冠したツアーも予定しており、来年1月には東京・大阪を周るジャパンツアーも敢行する予定だ。今後が期待されるプロデューサーのライブをぜひお見逃しなく。
written by Kenji Takeda
source: https://www.factmag.com/2018/12/12/anchorsong-against-the-clock/
http://anchorsong.com
photo: Facebook