先月アメリカ・カルフォルニア州インディオで開催され、数多くの話題を世界中に振りまいた人気フェスティバル「コーチェラ・フェスティバル」。
今年の出演者の中で、ダンスミュージック・シーンから注目を集めたのが、block.fmでも「Radio Wonderland」という番組を持つ、オーストラリア・シドニー出身の女性DJのAlison Wonderlandだった。彼女は、コーチェラ・フェスティバルの歴史上女性DJとして最も上位にブッキングされたDJになっていたことが明らかになった。
Weekend 1でのAlison Wonderlandのパフォーマンスは、ライヴストリーミング配信を通して確認することが可能だったため、ここ日本でもチェックしたという人は多かったとは思うが、そのDJセットでは、どちらかというとDJセットというよりはCDJを使ったライヴセットというテイストに近く、彼女はステージ上を激しく動き回るようなパフォーマンスを行なっていたことも未だ記憶の中では鮮明だ。
またそのパフォーマンス時には2万人近くの観衆が彼女が出演した「Sahara」ステージに集まったとのことで、CDJから再生される音楽に合わせてチェロを弾く、今月来日するVirtual Selfの「Ghost Voice」と自身のトラック「Easy」をマッシュアップするだけでなく、自らマイクを持って歌うパフォーマンスまで披露。
. @coachella was a dream last night @virtual_self ghost voices X Easy live to an overflowing Sahara tent pic.twitter.com/R2Ck98IYXU
— ALISON WONDERLAND (@awonderland) 2018年4月14日
それ以外にもDiploの最新ソロ名義EPでもフィーチャーされた注目の若手ラッパーのTrippie Reddをステージに招き、コラボ曲の「High」も披露したこともこのパフォーマンスのハイライトのひとつだ。
I hope I fucked everyone up on a spiritual level last night because it was the biggest show of my entire life wow pic.twitter.com/t1d5Io25OT
— ALISON WONDERLAND (@awonderland) 2018年4月14日
さらに彼女のお父さんも、Oasisの「Wanderwall」が鳴り響く中、ステージ上の愛娘の姿を写真で撮影していた模様。
@awonderland dad is so freaking cute pic.twitter.com/unc4obqQfY
— Alex Schwagerus (@ASchwagerus) 2018年4月14日
そんなAlison Wonderlandだが、今回のステージに臨むにあたり、女性、男性など性別を意識することなく、プレイすることを心がけていたようだ。
音楽業界では残念ながら未だフェスに出演するビッグアクトは男性上位になっているという現状がある。そのことについては音楽業界の問題として、近年議論されるようになってきているが、今年のグラミー賞での実績などを見ている限り、まだまだ改善への道のりは長いのが現状だ。
今後、さらにこういったフェスやイベント出演時の女性アーティストたちに対する待遇の見直しが進んでいくことに期待したい。
written by Jun Fukunaga
source:
http://junkee.com/alison-wonderland-coachella/154487
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