AKAIが最新ハードウエア「AKAI Force」発表、パソコンなしで音楽が作れる新スタンドアローン機材はここがすごい!

サンプラーの名機MPCで知られるAKAIの最新ハードウエア機材が登場。Ableton LiveやSpliceとの連携も予定の模様。
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2019.01.21 09:00

今週、現地時間1月24日(木)にアメリカで開催される世界最大の楽器見本市「NAMM」に先駆けて各楽器メーカーが続々と出展予定の新作機材を発表中だ。そんな中、ヒップホップほかダンスミュージックの制作において、欠かすことのできない機材、サンプラーの名機「MPC」シリーズで知られるAKAIが最新ハードウエア機材「AKAI Force」を発表した。


AKAI最新機材はスタンドアローンで音楽制作できるハード機材「AKAI Force」 


AKAI Forceは、近年、音楽制作の現場におけるラップトップやPCを必要としない新たなスタンドアローンモデルのハードウエアで同メーカーのスタンドアローン機材としては2017年に発表されたMPC X、MPC Liveに続くもの。 


本体には8x8の64パッドが配置されているほか、7インチのマルチタッチディスプレイもあり。この部分ではクリップを起動、サウンドのブラウズができるほか、MIDIデータの編集、サンプルのミックスなどを行うことができるという。 また同機には4つのプラグインインストゥルメントも付属。ヴィンテージ系のアナログサウンドをエミュレートしたTubesynthのほか、モノシンセ特有の太いベース音が期待できそうなBassline、エレピ系サウンドのElectric、そして、ユニークで気になるのが、Wave Table、FMシンセなどいくつかの異なるシンセエンジンを1つの使いやすいパッケージにまとめたHypeだ。




”箱から出してすぐにプレイ”できるオールインワン感 


公式サイトによるとForceは8トラックのステレオ録音も可能で、さらにうれしいのが、業界をリードするサンプルコンテンツ制作会社の必須サウンドが10GB以上が収録されている点。また248種類のキット、16曲のデモプロジェクト、2500以上のループ、500以上のパターンを備えているというコアライブラリーもユーザー側としては非常に魅力的だ。メーカー自体もこのハードウエアは、”箱から出してすぐにプレイ”できると謳っていることもあり、そのオールインワン感は今後、ライヴから音源制作まで幅広く使用するであろうミュージシャンたちの間でも評判になりそう。  


クリップ起動、ステップシーケンス、サンプリング、シンセエンジン、感覚的なタッチスクリーンコントロールというユーザーが音楽制作機材に求める全ての要素を兼ね備えたAKAI Force。ハードウエア派のクリエーターは是非とも手に入れておきたい機材だ。


Ableton Live、Spliceとも連携予定 


さらにAbleton Liveユーザーならインタフェースに並ぶ画面がどことなくAbleton Live感があることも気になるところだと思うが、公式サイトによると今後、AKAI Forceはスタンドアローン・ハードウエアだけでなく、Ableton Liveの外部コントローラーとしても使用できるようになる模様。PCベースで制作を行う現行のLiveユーザーも、新たなコントローラーの選択肢としてAKAI Forceに注目してみてはいかがだろうか? 



また月額制のサンプル音源サブスクリプションサービスのSpliceとの連携も予定されているようで、元々の強力なサウンドライブラリーをさらに強力なものにしてくれそうな予感大! 



なお、現在、報じられていることによるとAKAI Forceの発売は海外メディアでは今年2月予定で販売価格は1499ドル(約16万)になると報じられているが、AKAI Pro JapanのTwitterによると1月23日発売予定とのこと。とにかく発売が今から非常に楽しみな注目最新機材だ。



written by Jun Fukunaga


source: 

https://www.factmag.com/2019/01/17/akai-pro-force-workstation-announced/

https://force.akaipro.com/

http://akai-pro.jp/force/


photo: AKAI

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