TOMOYUKI TANAKAは日本を代表するDJである。これまでも数多くの楽曲を手掛けており、ヒット作品を連発していることも多くの人が知っているのではないだろうか。FPMとはファンタスティック・プラスティック・マシーンの略語であり、田中知之の代名詞ともいえるプロジェクトである。詳しく見てみよう。
TOMOYUKI TANAKAは、DJ界のカリスマとして有名である。知らない人はいないというほどの知名度を誇っている。日本にも多くのアーティストやミュージシャンがいるが、これほどまでに幅広い世代の支持を集めるアーティストは他に類を見ないといっても良いのではないだろうか。TOMOYUKI TANAKAの名前を一躍有名にさせたのが、FPMである。「FPMって何?」と不思議に思う人も多いかもしれないが、ファンタスティック・プラスティック・マシーンの略語だ。わかりやすくいえば、彼が手掛けるプロジェクトのことを指し示す言葉だ。
でも、どうしてTOMOYUKI TANAKAを贔屓にする人がここまで多いのかと不思議に思う人もいるかもしれない。端的にいえば、彼の持つ音楽センスの良さや歌唱力、マイクパフォーマンスに起因していることは間違いないといえる。卓越した音楽スキルやノウハウを武器に次々とファンを魅了してしまう楽曲を世に提供してきたのだ。FPMのヒットに甘えることなく、DJとしての更なる飛躍に打ち込む姿には、多くのファンやサポーターが感銘を受けることになった。
TOMOYUKI TANAKAが生まれたのは、1966年のことである。京都市で産声をあげた彼は、幼少期から音楽に親しみを持つようになった。京都市といえば、これまでにも多くのミュージシャンやアーティストを輩出していることでも知られている。風光明媚な街並みはもとより、歴史的建造物や寺院、神社などにも恵まれている。そんな京都が音楽の道へと彼を誘うことになったのかもしれない。
DJとしての確固たる実力を開花させることになったのは、90年代も後半を迎えてからのことである。FPMの活動が徐々に浸透を見せていくことで、彼の存在が度々のようにクローズアップされることになっていった。とりわけ、98年秋の2nd アルバム『LUXURY』は、その完成度の高さが大きく話題を集めることに。アメリカやヨーロッパをはじめとする音楽先進国を中心に大きな反響を呼ぶことになった。そしてその活躍が以降の彼の更なる飛躍につながる。世界中で活躍するミュージシャンやアーティストからも認められたのだ。
DJ界をリードする立場にまで成長を遂げたTOMOYUKI TANAKAだが、決してその活動の手を緩める様子は見られない。飽くなき向上心や探求心もさることながら、音楽を極めたいという強い気持ちが彼の心の中に宿っているのではないだろうか。FPMの成功にも決して満足することなく、更なる高みを目指して突き進んでいくのが、彼の真骨頂ともいえるだろう。「誰もが目指すような音楽を徹底的に求めていきたい」という強い気持ちを持ち続けていられるのも、TOMOYUKI TANAKAの武器である。2004年に立ち上げることに至ったDJ-MIXシリーズの「Sound Concierge」では、これまでに作り上げた全11作を発表した。その作品が爆発的な人気を呼ぶことになり、いずれも異例の販売数をマークすることになった。
TOMOYUKI TANAKAはDJ界に一石を投じるような活動にも尽力している。流行り廃りのスピードのはやい音楽界への危機感が彼のそうした動きにつながっていることはいうまでもない。今後の活躍ぶりにも注目が集まることになる。
written by 編集部
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