DJ AKi(DJアキ)は、1996年からニューヨークで修行を積んだのちに帰国し、2001年から東京を拠点に活動して大成功している国内最高峰のドラムンベースDJである。日本で成功を収めてからは世界進出して海外でも大成功しているほか、国内でもFUJI ROCKに出演するほどの人気があるDJ AKiが歩んできた歴史を紹介する。
DJ AKiとは、国内最高峰と称される日本人男性ドラムンベース(Drum and bass)DJである。なお、神奈川県の横須賀市出身である事は公表されているが、生年月日・本名といった情報は公開されていない。髪型はドレッドへアながら髪は常に頭の上で結んでおり、ビジュアル的にはキリッとした眉毛が特徴的なイケメンである。
DJを始める前の経歴についてはまったく不明ながら、DJとしての活動をはじめたのは1996年である事が判明している。また、地元ではなくアメリカのニューヨークでキャリアをスタートさせたという経歴を持つ人物だ。1990年代後半にニューヨークで活動を開始したDJ AKiは、アメリカにて様々な経験を積んで自信をつけたのち、日本に帰国する事となった。
音楽が盛んで世界中の猛者たちが集まって来るアメリカ・ニューヨークにて5年に渡って貴重な経験を積んだDJ AKiは20世紀を迎えて2001年に帰国した。そして、東京・渋谷の円山町に2000年春オープンしたライブハウス・WOMBにて毎月第1土曜日に開催されるイベント「06S」のレジデントDJとして日本での本格的な活動を開始。この小規模でスタートしたドラムンベース系イベントを通じて東京のクラブシーンでの存在感を年々高めていった。
彼の素晴らしいプレーに魅了されて観客動員数はどんどん増加していき、06Sは次第にアジア最大級のドラムンベースパーティーと称されるほどのイベントになる。
渋谷のライブハウス・WOMBでの活躍などによって日本での地位を確立したDJ AKiの視線は次第に海外に向いていくようになった。そして、欧州をはじめとしてアジア圏・南米圏・北米圏まで幅広いエリアのイベントにドラムンベースDJとして参加し、世界各地にて高い評価を受けるようになる。一方、国内では2005年に自主レーベル「06S RECORDS」を立ち上げ、ドラムンベースDJとしてイベントでプレーを披露するだけでなく、音楽作品もリリースするようになっていった。
2000年代後半に入ると海外での活動が活発になり、次々に大規模な音楽イベントからオファーが来て、それらのイベントに出演し始める。目立ったイベントとしては、2010年にオーストリア開催の5万人を集客する欧州最大級のELECTRONIC MUSIC FESTIVAL「Beatpatrol」に出演している。国内でいうと千葉の巨大イベント会場・幕張メッセで開催された「WOMBADVENTURE」などの出演歴がある。
1997年に産声を上げた日本開催の野外夏フェス「FUJI ROCK FESTIVAL」は、初年度からあのRed Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)を出演者として招く事に成功した。その後もOASIS(オアシス)、Primal Scream(プライマル・スクリーム)といった海外の大物、そして国内のトップアーティストを招く事にも成功し、数年のうちに日本最大級の音楽イベントへと成長した。
そんな大規模な音楽フェスティバルにDJ AKiは2010年、WOMBの飲食店スペースの一角でプレーをする形でデビューした。ただし、それはあくまで非公式出演に過ぎなかったが、国内外で素晴らしい活躍を続けるDJ AKiに対して2012年、遂にFUJI ROCKからの出演オファーが届く。そして、YUUKI MCという彼の最高のパートナーと共に「DJ AKi & YUUKi MC」という名義にて1日目のステージに登場し、FUJI ROCK正式デビューを果たした。現在はソロ活動のほか、ASYというユニットの一員として活動するなど精力的に活動してさらに影響力を高めている。
written by 編集部
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