アトランタ出身の若きヒップホッパーYoung Thug、発表するアルバムは常に注目を浴びている。奇抜なスタイルが特徴で、スキャンダルも後を絶えない。今回、そんなYoung Thugの魅力について紹介していく。
1991年8月16日生まれアトランタ出身のヒップホップアーティストと言えば、Young Thug(ヤング・サグ)だ。GUCCI MANEにその才能を見出され、2013年に1071レコーズと契約した。メジャーデビュー以降コンスタントにミックステープを発表し、2018年にはアルバム「BEAUTIFUL THUGGER GIRLS」がリリースされ、2枚組のアナログLPレコードとなっている。
Young Thugと言えば、奇抜なファッションと唯一無二のラップ・スタイルで存在感を放っている。ミックステープとして2017年6月に発売された「BEAUTIFUL THUGGER GIRLS」は全米アルバム・チャートで8位を獲得している。本作では様々なゲストが参加しており、2015年から仲たがいしていたフューチャー、クエヴォ、ジャクイースやリル・ダークといった人気アーティストも参加している。仲たがいしていたフューチャーだが、そもそもは、プロデューサーのMetro Boomin(メトロ・ブーミン)がツイッターでツイートしたことが発端である。メトロ・ブーミンは「毎朝起きたら誰かがミックステープがだしている。これはフューチャーだけが成功するが、他のアーティストには無理だろう。」とツイートしたところ、Young Thugが「俺のことを言っているのか?」と反発のツイートをしたことで、フューチャーとヤング・サグの関係が悪化してしまうことになる。その後、2年に渡り険悪な関係は続いていたが、ついに関係を修復したフューチャーはYoung Thugのアルバムにゲストとして参加することになった。
アルバム「BEAUTIFUL THUGGER GIRLS」のプロダクションには、ロンドン・オン・ダ・トラックやウィージーなどが名を連ねており、Young Thugも本作の特徴はシンキング・アルバムだと伝えている。
ヒップホップを軸に、R&Bやダンスホール、そしてカントリーの要素も取り入れており、批評家たちからも高い評価を受けているほど、そのスタイルは「今までにないポップな実験を試みたアルバム」であると言われている。
フューチャーと仲たがいし、二年に渡り関係が悪化していたYoung Thug、だが彼の仲たがいエピソードはそれだけにとどまらない。2015年に発表されたミックステープのタイトルを「Carter 6」にしようとしたことで、Young ThugとLil Wayne(リル・ウェイン)の喧嘩が勃発する。
4月末にLil Wayneの地元であるルイジアナでライブを行ったYoung Thugは観客から罵声を浴び、Young Thugの地元アトランタではリル・ウェインのツアーバスに銃弾が複数撃ち込まれるという騒動が発生した。また、リル・ウェインと仲良しのL.A.出身のラッパー、ゲームがライブ中にYoung Thugを挑発する発言を繰り返している。「リル・ウェインを中傷することは、俺も敵に回すことだ」と話した動画がSNSで広まると、Young Thugも車の中で撮影したビデオを自身のインスタグラムにアップして攻撃している。
ちなみに、そのビデオが投稿された4時間後にゲームもインスタに現れて、ゲイ疑惑のあったYoung Thugをからかう言葉を残している。
「ネイルなんかやって女みたいに気持ち悪いやつ。そのままお友達と一緒にネイルショップ探しのドライブにでかけろよ。」
このように色々なアーティストと喧嘩を繰り返しているYoung Thugであるが、仲直りした後は互いのアルバムに参加したりと楽しそうにやっているのである。
Photo:https://www.facebook.com/pg/youngthugmusic/photos
Written by 編集部