ゆるふわギャングの楽曲の魅力を、強く訴えてみる!

とにかく、ゆるふわギャングの曲を聴いてみてくれ
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2018.08.10 23:00


とにかく、ゆるふわギャングの曲を聴いてみてくれ


ゆるふわギャングの魅力は、なんといっても浮遊感のあるサウンドに乗せたクールなラップにある。とにかく楽曲を聴いてみて欲しい。のっけから、彼らの個性に聴き入る筈だ。そもそも、ヒップ・ホップ・シーンで男女の掛け合いをメインにしているユニットは稀なのだ。




ゆるふわギャング。その名の通り、お洒落でイカツいヒップ・ホップユニット


男性ラッパーのRyugo Ishidaは1993年生まれの茨城県出身。かつてDUDEという名前でソロ活動をしていた時には、雑誌「Woofin」の2016 Freshmanに選ばれるなどした。また、2016年に自主制作のソロアルバム「Everyday Is Flyday」が話題を呼び、音楽シーンで名前が知られるようになった。女性ラッパーのNENEは、1994年生まれで東京都出身。元の名義はSophieeである。名前を冠したソロアルバム「NENE」もリリースしている。そんな個々の活動も注目されるラッパー2人なのだ。お洒落でイカツいのは楽曲だけではない。ファッショナブルにタトゥを纏うそのヴィジュアルも、十分にインパクトを与えてくれる。そして、もう一人のメンバーは、音楽プロデューサーのAutomatic。Automaticは経歴不明、ほとんどメディアに出て来ない謎の人物である。なんでも、家の中でひたすらビートを作り送って来るのだとか。そんな3人がタッグを組んだヒップホップ・プロジェクトが、ゆるふわギャングだ。




ざっと軌跡を追ってみよう


ゆるふわギャングが結成されたのは2016年。2017年4月にはファーストアルバム「Mars Ice House」をリリースした。このアルバムの制作過程が画期的で話題を呼ぶことになったのだが、なんと、クラウド・ファンディングで資金を募ったのだ。これにより、目標金額の5倍の資金が集まる事になった。余りの反響の大きさに、本人たちもびっくりしたという。この「Mars Ice House」に"Fuckin' Car"という曲が収録されている。この"Fuckin' Car"のミュージックビデオが「Major Lazor」のアメリカ人DJ、プロデュサー兼トラックメーカー兼DJのDiploの目に留まり、ツイートされたのだ。




これをきっかけに、海外メディアにも取り上げられるという快挙も成し遂げた。また、このアルバムはミュージックマガジン2017年6月号の「日本のヒップホップベスト100」に選出され、音楽ライター達からの評価の高さもうかがわせた。2017年8月にはシングル「Make Up」をリリース。夏にピッタリのポップでトロピカルなサマーチューンだ。そして同年9月に「Mars Ice House」から“Dippin' Shake”をリカットして発売している。




ゆるふわギャングのココがいい! 


ゆるふわギャングの楽曲には、軽いフレーズに乗せた毒気、甘さの中に潜むピリリとしたスパイス、ファンタジーに描いたリアル、という相反するイメージが混在する。とにかく、ゆるくてふわっとしていてギャング系なのである。そんな楽曲の中には、映画にインスパイアされて作られたものもあるという。タランティーノの「パルプ・フィクション」や「トゥルー・ロマンス」、日本の映画では「ピンポン」などがそれであるが、特に統一感はない。




また、ゆるふわギャングの曲は、ヴィジュアル的でもある。流れるようなリリックが自然で、シーンが思い描き易いのだ。以前は曲作りの時に、設計図のようなものを描いてからリリックを書き始めていたという彼ら。それがいつの間にかリリックを書きながら言葉がスムーズに浮かぶようになったのがその理由だろうとしている。


ゆるふわギャングの活躍は止まらない。2018年、ニューヨークタイムズのTマガジンに登場したのだ。Tマガジンは、ファッション、アート、デザインといったクリエイティブな感覚を刺激するスタイルマガジンである。その中で、ゆるふわギャングが東京の街角を背景にアロハシャツを纏い、新進気鋭のミュージシャンとして紹介されているのだ。今後も大注目のアーティストである。


Photo:

http://www.maryjoy.net/artists/yurufuwagang.html

https://twitter.com/yrfwg_ltd


Written by 編集部




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