The Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ)は、アメリカ・ニューヨークを拠点に活動する、Alex Pall(アレックス・ポール)とAndrew Taggart(アンドリュー・タガート)による2人組男性ユニット。
年齢も住んでいた場所も違っていたAndrewとAlexは、それぞれが大学在学中に音楽について学んでおり、将来音楽に携わる仕事に就くことを考えていたそう。
そんな彼らの出会いは2012年。2人の共通の友人で現在彼らのマネージャーを務めるAdam Alpert(アダム・アルパート)を介して出会うとすぐに意気投合し、The Chainsmokersを結成するに至った。
結成して間もない彼らのブレイクのきっかけとなったのが、2014年にリリースした「#SELFIE」。各国でプラチナ・ディスクを受賞するなど爆発的大ヒットとなった。
そして翌年にリリースした「Roses feat. Rozes」が全米シングル・チャート16週ランクインし最高位6位を記録。また「Don’t Let Me Down feat. Daya」は全米シングル・チャート最高位3位を獲得、その他全米ダンス/エレクトロニック・ソング・チャートや全米ダンス/エレクトロニック・ストリーミング・チャートなど合計4つの全米チャートの首位に輝き、一躍トップアーティストの仲間入りを果たした。
そして2017年4月にフル・アルバム『Memories...Do Not Open』をリリース。同アルバムはデビューアルバムにも関わらず、ゴールドディスクを受賞している。
世界有数の経済誌「FORBES(フォーブス)」がDJの推定年収をもとにした年収ランキングにおいても、彼らの名前がランクインしている。2016年のランキングでは圏外だった彼らが、2017年にはDavid Guettaや Steve Aoki、Skrillexを抑えて3位にランクインする快挙を成し遂げた。推定年収はなんと38億円!結成しておよそ5年でスーパーセレブになるなんて、本当に夢のある世界ですよね。
また、音楽のストリーミング配信サービスSpotifyで最も再生されたアーティストのトップ5にランクイン。彼らが大ファンと公言していた人気ロックバンドColdplay(コールド・プレイ)とのコラボ曲「Something Just Like This」が、"Spotifyで最も再生された楽曲"の4位であった。
世界中を飛び回る多忙なスケージュールをこなしている彼ら、2017年のUltra Japanにはヘッドライナーとしてメインステージに出演。
大ヒット曲「Closer」や「Roses」など綺麗なサウンドの曲と、ダブステップやベースミュージックといったヘヴィーサウンドや、「Make Me Feel Better Don Diablo Cid Remix」や「Something Just Like This Don Diablo Remix」などのリミックスやマッシュアップも交えながら、緩急あるセットで圧巻のパフォーマンスを見せつけた。彼らが出演したUltra Japanの2日目は、台風の接近によってあいにくの雨の中であったものの、彼らのアツいパフォーマンスでオーディエンスの熱量は最高潮に高まっていた。
2016年から2017年にかけて次々と名曲を生み出し、2017年のグラミー賞にも輝いた現代最高のヒットメイカーである最強ユニットThe Chainsmokersのマストで聞いておきたい曲を紹介。
YouTubeでの再生回数は現在5億回を超え、彼らのブレイクスルーとなった「#SELFIE」。Steve AokiのレーベルDim Makから2014年にリリース。セルフィー(=自撮り)というスラングが世界的に流行していた頃で、女性同士の赤裸々な会話と耳に残るサウンドでこの年のアンセムとなった。ミュージックビデオには大物アーティストのセルフィーが次々と登場するので見ているだけでも楽しい。「Roses」は「#SELFIE」をリリースした翌年の2015年に発表されたこのシングルも世界中でヒット!とりわけアメリカではトリプルプラチナを達成している。シンガーのRozesをフィーチャーした曲でスローテンポで哀愁漂うトラックとなっている。
「Don’t Let Me Down」は1998年生まれのフィメールシンガーDayaをフィーチャーし、2016年2月にリリース。この曲はグラミー賞ダンスミュージック部門の最優秀ダンスレコーディング賞を獲得している。またW&WやHardwellなどによってリミックスされており、世界中のクラブやフェスでもヘヴィープレイされていた。
2017年第一弾となったシングル「Paris」は、Andrewの甘く切ない歌声と女性ボーカルとのコンビネーション、そしてピアノの旋律やギターリフが印象的。ミュージック・ビデオは、天才カメラマンRory Kramer(ローリー・クレイマー)がメキシコにて撮影、モデルにはインスタグラムで人気のAlexis Ren(アレクシス・レン)が出演しており、楽曲を引き立てている。続いての曲は「Closer」。カナダ出身の新鋭シンガーソングライター、Halseyとのデュエット曲。一度破局したカップルが偶然再会して、再び恋に落ちるストーリーのリリックとなっている。2016年にリリースしたこの曲は全米チャートを12週間連続で1位を獲得、YouTubeでの再生回数は20億回超え!
人気バンドColdplayとの最強タッグとして注目を集めたこのモンスターチューン「Something Just Like This」のリリック・ビデオは、YouTubeで公開されてから24時間以内に900万回再生という大記録を打ち立てた。またDon DiabloやAlesso、R3hab、Dimitri Vegas&Like Mikeによってリミックスも発表されている。そして同曲初となるミュージック・ビデオは、脚本・監督・プロデュース全てを川村元気が手掛け、話題となった。
2018年初のシングルとして1月にリリースした「Sick Boy」のミュージックビデオでは、静と動が交錯したグラフィックやアニメーションで美しく表現されている。新たなThe Chainsmokersを感じることができる曲だ。2017年は、楽曲制作よりはツアーに力をいれていたThe Chainsmokersだが、今年すでに第一弾シングルを発表し、世界を圧巻する名曲を生み出してくれるのではないだろうか。次のコラボ相手も気になる!
Photo:https://www.facebook.com/pg/thechainsmokers/photos/?ref=page_internal
Written by 編集部