m-flo☆Taku Takahashiが注目する音声の時代

【2018年は音声の年になる】音楽業界では大のガジェット(電子機器)マニアと呼び声の高いm-flo☆Taku Takahashiが期待するアップル製品とは。
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2018.06.10 01:32


【2018年は音声の年になる】音楽業界では大のガジェット(電子機器)マニアと呼び声の高いm-flo☆Taku Takahashiが期待するアップル製品とは


音楽グループ・プロデュースユニットm-floのトラックメイキングを担当しているのが☆Taku Takahashiだ。1998年VERBALとm-floを結成し、2018年でデビュー20周年を迎えた。楽曲を通して近未来や宇宙といった世界観を作り上げてきた彼が注目する音声の時代とはどんなものなのだろうか。




m-floが作り出す音楽とその世界


m-floの音楽は多彩だ。ソウル、ヒップホップ、ジャズ、ハウス、R&B、レゲエ、ボサノヴァ、ドラムンベース、2ステップといった様々なジャンルの音楽的要素を取り入れた楽曲が特徴だ。またメンバーの三名ともが英語のスピーカーで、歌詞は日本語と英語が絶妙に織り交ぜられたものとなっている。楽曲の中に台詞のような音声が入っているところもm-floの音楽の特徴である。m-floの音楽は、近未来や宇宙といったものをテーマに構成されており、それによって独特の世界観を表現している。興味深いのは、曲と曲の間の間奏曲に趣向を凝らし、アルバムごとにストーリー設定をしている点だ。






そしてそれらは近未来を舞台とした連続した物語になっている。まず1stアルバム「Planet Shining」では“Global Astro Liner号”に乗り、最終目的である“Planet Shining”に向かって宇宙ツアーへ出発する。次に発表されたリミックスアルバム「The Replacement Percussionists」では、宇宙ツアー中のGlobal Astro Liner号が突如ハイジャックされてしまう。m-floの2ndアルバム「EXSPO EXSPO」ではハイジャック事件のほとぼりが冷めないまま、バーチャル万博“EXPO EXSPO 2002 ”が開催される。エキスポギアというヘルメットを着用することでサテライト回線を通じ、宇宙場のあらゆる場所から参加できるという設定だ。そしてこのストーリーは、その後に発表される彼らのアルバムに続いていく。




m-floが描いてきた近未来が現実化していく


m-floがその楽曲を通じて描いてきた近未来が、我々にとってリアルなものになりつつある。ずばり☆Taku Takahashiが注目しているアップル製品はSiriの機能を持つ家庭用ワイヤレススピーカー『HomePod』だ。空間認識機能を使って自らの室内での位置を感知することにより、自動的に音の調節を行う。6個のマイクで音声をコントロールするように設計されており、部屋の反対側や大音量で音楽を再生している場合でも、ユーザーの音声だけで操作をすることが可能だ。『HomePod』は4,000万曲以上を揃えるApple Musicに最適化されている。またユーザーの音楽の好みに関して知識を持ち、なおかつユーザーが新しい音楽と出会えるようサポートをする機能もある。深くクリーンな低音を実現する大型ウーファーを特長とし、高周波音響を的確な方向性コントロールとともに実現するなど、力強いテクノロジーにより音の豊かさを表現する。


オーストラリア、英国、米国での販売は開始されるが、日本での発売は未定である。そして☆Taku Takahashiが2018年に期待を寄せている最も重要なキーワードが、やはり音声だ。2011年にSiriが登場してから、あらゆるものが変わった。夢の話でしかなかったような近未来の世界が、どんどん現実になっていくという体験を私たちはしている。IT機器や家電、自動車の操作方法まで大きく変化し、それに伴って製品やサービスの内容も変わっていくことだろう。音声アシスタントの今後の課題としては、日本語対応の認識精度と速度の改善だと、☆Taku Takahashiは言う。音声で人間と人口知能がコミュニケーションをとることによって、私たちはよりスマートで快適な生活を手に入れたのだ。


Photo:https://www.facebook.com/takublockfm/photos


Written by 編集部




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