ノリがよく楽しく踊ることができるダンスミュージック曲は非常に重要な存在だ。重すぎず爽やかに楽しむことができるロックバンドの存在、日本でも人気が高まりつつあるロックバンドとしてTWO DOOR CINEMA CLUBを上げることができる。TWO DOOR CINEMA CLUBと彼らの楽曲について紹介する。
TWO DOOR CINEMA CLUB(トゥー・ドア・シネマ・クラブ)とは、北アイルランドのバンガー・ドナガディーにおいて2007年に結成されたエレクトロポップ・インディーロックバンドのことである。バンド名の由来は、アレックス・トリンブルの自宅ガレージにおいてメンバーが集まって映画を見ていたことに由来すると言われている。バンドメンバーは、リードヴォーカルとギターのアレックス・トリンブルとベースのケヴ・ベアード、そしてギターのサム・ハリデーの三人からなるスリーピースバンドである。オートクラッツやデルフィック、フォールズなどといったいずれもイギリスにおいて絶大な人気を得ているバンドの前座を務めるなどして実力も兼ね備えている。
2009年の春にフランスの人気レーベルであるkitsune(キツネ)からシングル曲である「Something Good Can Work」をリリースすると、瞬く間にヒットとなり、その勢いのまま世界各地の大型フェスティバルに参加して評価を得るようになる。2010年には同レーベルよりデビューアルバム「Tourist History(ツーリストヒストリー)」をリリースしてデビューを果たす。ちなみに日本においてはキツネ・ジャポンの第一弾リリースとなり先行発売されている。この「Tourist History」はイギリスにおいてプラチナ・ディスクに輝くほどの人気と評価を得ており、世界的な評価を得て、全世界100万枚以上のセールスを記録するほどだ。また、2012年のロンドンオリンピックにおいては、開会式の総合監督を務めるダニー・ボイルの熱烈なリクエストによってアレックスが開会式に登場するなどして、イギリスのロックシーンを代表する存在と言っても過言ではない。2012年にはセカンドアルバムの「Beacon(ビーコン)」をリリース。日本に公演をするために訪れて、圧倒的に進化したライブ・パフォーマンスを披露した。2013年にはkitsuneよりアメリカのワーナーミュージック傘下のレーベルParlophone(パーロフォン)に移籍して、第一弾となる「チェンジング・オブ・ザ・シーズンズ」をリリース。2016年にはTWO DOOR CINEMA CLUBとしては3枚目のアルバムとなる「Gameshow」をリリースしている。
TWO DOOR CINEMA CLUBの楽曲の魅力は、爽やかさにある。TWO DOOR CINEMA CLUBの生み出す曲は、爽やかで疾走感にあふれるところが最大の持ち味であり、イヤホンで楽曲を聴けば、一気にライブ会場やダンスフロアにいるように感じられる。バンド全体にインディーロックな雰囲気が漂っているが、独特なポップセンスを持っており、ノリやすいダンスロックな曲調が特徴的である。ファーストアルバムである「Tourist History」も世界中で人気を集めているが、セカンドアルバムである「Beacon」は、多くの人気バンドを手掛けているジャックナイフ・リーがプロデュースして、アレックスがドラムを担当することにより、よりバンド感を重視した作品となっている。
TWO DOOR CINEMA CLUBの代表曲とも言われている曲は「Tourist History」にも収録されている「I Can Talk」であり、中毒性のあるメロディが特徴的である。「Eat That Up, It's Good For You」の人気もすさまじく、全体的にポップで受けが良い曲であるが、途中でギターが激しく、感情的なサウンドへと変化していく。「Beacon」に収録された「Sleep Alone」も流れるようなギターメロディーが心地よくサビで流れ、ボーカルとギターの盛り上がりが人気がある。
Photo:https://www.facebook.com/pg/twodoorcinemaclub/photos
Written by 編集部