DJは元々クラブやバーで持ち時間だけプレイする物だったが、最近はDJのあり方も変わりつつある。人気があるDJは、クラブで一晩中客を躍らせる事も可能だ。今日はそんなロングセットを得意としたDJを紹介する。Roger Sanchezなどハウスミュージック界に君臨するDJ達が続々登場する。
Roger Sanchezは、90年代から常に第一線で活躍し続けているDJだ。Roger Sanchezの特徴は何と言ってもそのセットの素晴らしさである。Luv DancingやRelease Yourself などのトラックは、Roger Sanchez独特のパーカッションが印象的で、1990年代のサウンドを定義づけている。2003年には、グラミー賞も受賞しているRoger Sanchez 。
彼は2つの名義を使い分けており、本名であるRoger Sanchez名義とS-Man名義で違ったサウンドが楽しめる。アップリフティングなハウスミュージックが楽しめるRoger Sanchez名義、テクノを織り交ぜた新しいサウンドが聞けるS-Man名義、どちらもクラブミュージックファンの心を掴んでいる。S-Man名義は一時休止していたが、最近復活して2014年にはCallinを発表した。どのようなパーティーであっても短時間のプレイは少なく、長時間観客を楽しませ続けている。
ニューヨーク出身のDJ「Danny Tenaglia」。MURK BOYSなどアンダーグラウンドシーンに多大な影響を与えたベテランDJだ。TunnelやTwiloなどニューヨークでのレジデントDJとして様々な経験を積んだ彼は、それを基板に様々なクラブでプレイを行ってきた。Danny Tenagliaのセットは、ディスコやハウス、テクノやファンクなど様々なジャンルが組まれている。彼のプレイを見ようと、Sasha、DigweedやPaul Oakenfoldなど、トップDJ達が訪れる程だ。
彼は様々なリミックス・プロダクションを手がけており、メインストリームでも人気を得ている。最近はコマーシャライズされたDJも多いが、彼はアンダーグラウンドに拘り続けている。こういった独自のトライバルなプレイが、クラブに訪れた多くのファンを魅了し、オープンからラストまで場を盛り上げる事ができる要因だろう。
Laurent Garnierは、世界で最も有名なフランス人DJと言われている。元々英国のフランス大使館で働いていた彼は、マンチェスターのHaciendaでDJとしての活動を始めた。DJとして活動を始めた彼は徐々に実力をつけ、Rex Clubというパリを代表するクラブの顔役的存在にまでなる。The Man With A Red Faceなどのヒット曲を飛ばした彼は、今でもインターナショナルDJとして大活躍中。ロンドンのThe Endではロングセットを定期的に披露していた。Laurent Garnier: All Night Longと銘打たれたイベントで、ハウスやテクノ、ロックやラテンなど様々なジャンルが入り乱れていた。
The Black Madonnaは、ハウスシーンに大きなインパクトを与えている女性DJである。彼女のセットは、クラシックハウスやディスコだけでなく、ミッドウェストレイヴが感じられる懐かしいレイブチューンをミックスしている特徴的なものだ。The Black Madonnaの魅力を満喫したいなら、Sónar Festivalの見事なまでの一体感を創造したライブがおすすめだ。
オールナイト・ロングセットを何回か披露している彼女。今後も様々なイベントに参加予定で、そこでは多くのクラブミュージックファンを魅了する事だろう。
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Written by 編集部