ミニマルテクノの帝王!Richie Hawtin(リッチー・ホゥティン)と日本酒のかかわりについて紹介

幅広く活動!Richie Hawtin(リッチー・ホゥティン)の音楽と酒へのアプローチにフォーカスしてみよう
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2018.05.10 03:08


幅広く活動!Richie Hawtin(リッチー・ホゥティン)の音楽と酒へのアプローチにフォーカスしてみよう


ミニマルテクノの帝王として知られるRichie Hawtin。PlastikmanやF.U.S.E.など様々な名義で活動し、いずれにおいても高い評価を得ている。そんな彼が愛してやまない酒が日本酒。そこで今回は日本酒愛好家としてのRichie Hawtinにフォーカスして紹介していきたい。


テクノブームの立役者!Richie Hawtinのキャリアを簡単に振り返ろう


Richie HawtinのキャリアはデトロイトのクラブでDJを始めたころから本格化する。その後、仲間のDJと伴にレーベルを立ち上げ、CIRCUIT BREAKERやROBOTMANなどの名義で様々な作品を発表していく。アシッドハウスに影響を受けていたRichie Hawtinは、更にアシッドを先鋭化させた楽曲を次々と発表し、やがてアシッドハウスリヴァリバルの旗手として注目を集めるようになった。とくに1993年にPLASTIKMAN名義で発表した「Spastik」はクラブミュージックの枠を超えて世界的にヒットし、その後のハウスブームを作る基盤となっている。




その後も意欲的に実験的な作品をリリースし、98年以降にはミニマルテクノの帝王として、その名を不動のものとしている。以上がミュージシャンとして活動するRichie Hawtinの簡単な略歴だ。ただ、Richie Hawtinを語る際に忘れてはいけないのがアーティストとしての側面である。音楽以外にも活動の場を広げるミュージシャンは少なくないが、中でもRichie Hawtinの活動は突出している。弟の影響もあってアートに強い影響を受け、しだいにビジネスを度外視した実験的な音作りに傾倒したり、デジタルミックスソフトの開発に協力したりしている。さらには、振付師や映像作家とのコラボレーション作品を手掛けたり、セレクトショップを立ち上げて日本文化をテーマとしたTシャツのリリースなど、様々なアーティストクロスオーバー的な作品を作ることにも積極的だ。このように多彩な活動を精力的に行っているのもRichie Hawtinの魅力の一つと言ってよいだろう。




音楽活動以外も盛ん!「ENTER.SAKE」にも注目してみよう


Richie Hawtinの活動の中でもとくに大きな注目を集めているのが日本酒とのコラボレーション企画だ。もともと日本文化に惹かれ、普段の生活でも日本食を口にすることが多いRichie Hawtinだが、中でもたびたびお忍びで日本を訪れてしまうほど日本酒には傾倒している。当初は日本ツアーに向けたリップサービスやビジネスの一環として受け止められることも多かったようだが、自ら全国の酒蔵を尋ねて歩いたり、実際に酒造りを体験したりしていることからも分かる通り、彼の日本酒への愛は本物である。2011年には東日本大震災で被災した酒蔵を応援するためのイベントを開催し、イベントに来場した人に東北の酒を振舞うといったことも行っている。若者の日本酒離れにも危機感を感じており、クラブを通じて若者との接点が多い自身が積極的に日本酒の魅力を発信することにも熱心だ。その一環として行われているイベントの一つが「ENTER.SAKE」である。ハウスミュージックと酒のコラボレーションにより、日本酒の歴史と魅力を世界に発信していこうとする野心的な試みも行っている。




「ENTER.SAKE」でふるまわれる酒はRichie Hawtin自身が気に入った銘柄をチョイスしたものとなっており、全国津々浦々の優れた酒を手軽に味わえるイベントとなっている。ハウスミュージシャンやDJとして知られるRichie Hawtinには以上のように日本酒文化を守る、愛好家としての側面も持ち合わせている。クラブで酒をオーダーする際に、もし日本酒を見つけたら、Richie Hawtinを思い出し、テキーラの代わりに頼んでみるのも一興ではないだろうか。




Photo:https://www.facebook.com/pg/richiehawtin/photos


Written by 編集部



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