12歳の頃からはじめたラップがRemy Ma(レミー・マー)の人生を変えた

ラップの実力は12歳で片鱗を見せていたRemy Ma(レミー・マー)とは
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2018.06.01 07:45


ラップの実力は12歳で片鱗を見せていたRemy Ma(レミー・マー)とは


Remy Maはアメリカのラッパーだ。ヒップホップ誕生の地でもあるゲットーで生まれ育った彼女は12歳のころからラップを始めていた。ある日突然彼女にチャンスがめぐってくる。それがビッグ・パンとの出会いである。Remy Maはどんな人生を歩んでいるのか。それを知ることで彼女の魅力から離れられなくなるだろう。




孤独な一人の少女は詩を作ることで道を開く


Remy Maの母親は刑務所を出たり入ったりしていた。だから彼女は友人の家を転々としていたという。そんな彼女の楽しみは詩を作ることだった。兄弟4人とも離れ、一人で生きていくしかないと思っていた彼女にとって、詩を作る時間はどんな時間だったのだろう。知人に連れられて行ったビッグ・パンの家でRemy Maの才能がようやく見つけられる。将来の人気ラッパーのきっかけは、なんとビッグ・パンであった。パンもまた才能の発掘にとても興奮していた。すぐに彼女の才能を見抜いたパンは2000年に発表した2nd『Yeeeah Baby』で彼女をフィーチャーしている。その才能はこのときすでに隠しきれなくなっていた。



実力を知らしめたデビュー曲


1998年のデビューアルバムが成功し、全米で人気があるビッグ・パンによって見つけられた一人の天才ラッパー・Remy Maの才能はここからどんどん世間を騒がして行く。2nd『Yeeeah Baby』の中に収録されている『Ms. Martin』と『You Was Wrong』の2曲でRemy Maはラッパーとしてレコードデビューをすることになる。特に『Ms. Martin』はタイトルの通り、彼女のための曲になっており、Remy Maのラップの実力を世間に知らしめるための曲になっていると言えるだろう。デビュー当時は「Remy Ma」ではなく、「Remi Martin」と彼女は名乗っているが、後にRemy Maと名乗ることになる。




フィーチャーした曲の数は彼女の実力


Remy Maの恩人とも言えるビッグ・パンの急死で落ち込むrRemy Maだが、世間はビッグ・パンの見出した一人の少女の才能を見逃すことはなかった。あっという間にラップの世界で有名になっていくRemy Maは、Remi Martinとして数々のアーティストとフューチャーしている。その中でもMOPの大ヒット曲である『Ante Up』のリミックスは、彼女のラップがとても印象に残る素晴らしい曲になっていた。ビック・パンの兄貴分であったファット・ジョーが彼女を支え、自身ともフィーチャーしている曲がいくつもある。それがさらにその存在を、才能を世間に知らしめることになっていく。ひとつひとつの曲の中にも彼女の才能を感じさせるものがあり、Remy Maのラップだからこそさらに光る曲になったものも多い。この才能を見出したビッグ・パンはさすがと言える実力者であると同時に、将来の天才ラッパーの恩人としても死の後にも多くのファンに称えられている。




大ヒット曲でラッパーとしての栄誉に輝く


2002年になってRemy Maと改名し、ビッグ・パンも所属していたラウド・レコーズと契約を結ぶことになる。この契約は、彼女の本格的なラップへの道が定まった瞬間でもあるだろう。『Monster』でソロデビューをしたRemy Maだが、ここでも彼女をトラブルが待ち受ける。所属した事務所であるラウドがソニーに買収されてしまったのだ。1年は法律で身動きすることが出来ない状態が続く。満を持してのソロデビューに影が差したかに思えた。だが、このときでもフリーエージェントとしてファット・ジョーのアルバムにフューチャーしたり、彼のツアーに同行することで楽しむことが出来ていたからか、彼女自身は塞ぎこむようなことはなかった。やがて彼女が参加していたファット・ジョー軍団の一員であるテラー・スクワッドが2004年にリリースしたアルバム『True Story』により、Remy Maは一気にスターへの道を駆け上がることになる。収録されている曲のひとつ『Lean Back』が大ヒットし、この年の代表曲とも言える曲になったのだ。Remy MaはBET Awardsの中でベスト女性ラッパー賞に輝くことになった。ここから彼女の伝説が始まり、現在に続いている。



Photo:https://www.facebook.com/pg/RealRemyMa/photos


Written by 編集部



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