カリブ海に浮かぶ小さな島国・バルバドス出身のRIHANNAは、2005年に全米デビューして以来、数々のヒット曲・代表曲を生み出してきた。あまりにもヒット曲が多すぎてどんな曲が特に人気が高いのかわかりづらいが、特に人気が高い3曲を紹介する。
RIHANNAの人気曲を紹介する前に、ライトなファンにはあまり詳しく知られていないところもある、彼女のプロフィールを紹介したい。彼女はまず最初にアメリカでデビューしているためアメリカ合衆国の出身者と思われがちだが、そうではなくカリブ海のドミニカ付近の島国・バルバトスの出身である。そのバルバトスで1988年2月に誕生したRIHANNAは、10代前半の頃から地元で歌姫として活躍していたところ、バカンスでこの島国に来ていたNYの大物プロデューサーに発掘されてデビューのチャンスを掴む。そしてアメリカに渡って2005年に「Music of the Sun」でデビューしたのち、ファーストシングル「 Pon de Replay」が世界中で大ヒットして一躍世界的なスターに。その後も出す作品がメガヒットを記録していき、2008年2月開催の第50回グラミー賞では、前年に大ヒットしたシングル「Umbrella」がBest Rap/Sung Collaboration賞を受賞した。2010年に入ってからは10代の頃とは違った大人な魅力でますますファンを獲得し、2010年発表の「Loud」、2012年発表の「Unapologetic」といったアルバムからも数々の名曲が誕生している。なお、ポップス系では全世界で2億枚以上のセールを記録してきたマライア・キャリーが歴代最高の女性ソロ歌手といわれているが、R&B系ではRIHANNAが歴代最高の女性ソロ歌手であるという風に世界中で評されている。
RIHANNAの数々の名曲の中で、最も音楽賞をたくさん受賞した曲であるのが、2007年発売のアルバム「Good Girl Gone Bad」に収録されているJAY-Zとのコラボ曲「Umbrella」である。こちらは2008年にグラミー賞のBest Rap/Sung Collaboration賞を受賞したのをはじめとしてMTV Video Music AwardsのMonster Single of the Yearなど実に沢山の世界的音楽賞を受賞。また母国バルバトスで2008年に開催された「バルバドス・ミュージックアワード」でもSong of the Yearを受賞している。曲調としては、静かなR&B系の曲ながら万人受けするキャッチーなメロディーが特徴の曲で、R&B系の代表曲をまず聴きたい人にはおすすめだ。
RIHANNAの代表曲の中で、スローテンポな曲もしくはメローな雰囲気の曲ではなく、アップテンポな曲やダンサブルな曲の中で特に人気があるのが「Don't Stop the Music」だ。こちらも「Umbrella」同様に「Good Girl Gone Bad」に収録されている曲で、受賞はならなかったものの第51回グラミー賞の「最優秀ダンス・レコーディング賞」にノミネートされている。曲の雰囲気としては、生音系ではなくデジタルミュージック系のアップテンポな曲で、RIHANNAはPVにてディスコ(クラブ)を舞台にこの曲を歌っており、ダンスミュージック好きにはおすすめである。また、気分を上げたい時にかける曲としても良い。
RIHANNAにはYouTube内に公式動画チャンネルがあるが、そちらにアップされている映像の中で最も再生回数が多いのが2012年発表のシングル「Diamonds」である。この曲のPVは11億回以上という驚異的な再生回数を記録しており、今でも2位を大きく引き離して公式チャンネル内の映像再生回数首位に立っている。こちらは「Umbrella」とも「Don't Stop the Music」もまた違う雰囲気の曲で、再生回数1位を記録していることがよくわかるキャッチーな曲で、彼女の声の迫力を堪能できる最高の作品だ。
もともとデビュー曲である「Pon de Replay」からもわかる通り、カリブ海のバルバドス出身であるRihannaはレゲエ調の曲が大の得意といっていい。そんな彼女が2016年にリリースしたアルバム『Anti』に収録されている「Work」も彼女を語る上で欠かせない一曲だ。
レゲエのリズムに乗せたRihannaの歌声、恋人関係にあったと言われているDrake(ドレイク)のラップも心地のいい初心者でも楽しめる楽曲となっている。
シンガーとしてトップに立ったとも言える彼女はここ数年音楽活動を控え、ビジネスに奔走しているようだ。化粧品や下着ラインを販売するブランド「Fenty」を自身で立ち上げ、その人気ぶりは日本での使用者も増加しているほど。新たな恋人 A$AP Rocky(エイサップ・ロッキー)とともにさらにセンスに磨きをかけていることだろう。
しかし2020年にはアルバム制作の話が本格化しており、次回作はレゲエアルバムになるとの噂も。当のRihannaはアルバムの質問にはうんざりのようで、インタビューではいつも不満気な表情を見せている。
Photo:https://www.facebook.com/pg/rihanna/photos
Written by 編集部