誰もが知るm-flo、その要ともいえるVERBALの事故とは
世間の人々がクリスマスで賑やかな時を過ごしている最中、ひとつのニュースによって衝撃を受けた。記録的な大寒波による大雪の影響で様々な事故が多発している中、有名人らが乗った車が事故に巻き込まれ、さらには命に関わるような重体となり搬送されたというのだ。
札幌公演に向かう途中でまさかの事故に巻き込まれ、出演はもちろん中止。生死を彷徨った
J Soul Brothersの公演にDJ MAKIDAI（EXILE）、DJ DARUMA（元DEXPISTOLS）らとの音楽ユニットであるPKCZ®®としてゲスト出演するはずだったが、2016年12月２４日午前０時３５分ごろ、公演会場へ向かう途中に寄った北海道七飯町のコンビニの駐車場から右折して出る際に事故に遭ったとのこと。対向車の大型トラックがVERBALらがのるワゴン車の右側面に衝突し肋骨３本骨折と肺挫傷の重症を負い病院に搬送された。その日はもともと搭乗予定だった飛行機が欠航になるほどの悪天候で、記録的な大雪により視界も悪く、路面の状態もアイスバーンととても事故の起きやすい状態だった。他の同乗メンバーも病院に搬送された。MAKIDAIは肋骨2本骨折、肺挫傷などの重症だったが、DARUMAは幸いにも軽傷で済んだとのこと。
知らない人はいないというほど有名なVERBAL、どんな人物なのか。
1975年8月21日生まれ。日本語、英語のバイリンガルで、初めてVERBALがヒップホップに触れたのは親の仕事の都合でボストンに滞在していた小学5年の時、ニューヨークでYMCAのサマーキャンプに参加した際にスクールバスの中で子供達がRUN-D.M.C.の「It's Tricky」を歌っていることにカルチャーショックを受けたことが始まりとされている。その後も様々なヒップホップ文化に触れ、14歳になる頃には自分で英語の歌詞を書き、ラップをするようになった。
VERBALといえば真っ先に思い浮かぶのはm-flo（エム-フロウ）だが、m-floは、MCのVERBALとDJの☆Takuで構成されており、VERBALはラップ、リリック等を担当している。現在は結婚しており、妻はYOONというデザイナーである。子供も居るが詳細は公になっていない。今回の事故についても、家族の反応などについては触れられていなかった。
VERBALの事故がきっかけとなり復活した最強メンバー
2002年4月、ソロ活動に専念するためとの理由でLISAが脱退を発表して以来、☆Takuは "Tachytelic Records" を立ち上げ、VERBALも "espionage records" を立ち上げるなど各々が活動する時期があった。その後m-floとして２人で活動を再開したものの脱退してしまったLISAの存在が大きかったために、今後の活動に悩んでいるとき、ピンチを脱するため毎回異なるゲストボーカルを迎えコラボレーション （Loves） することを企画。これが成功を呼び、さらにはLovesゲストとして迎えられたボーカルがブレイクするきっかけにもなっていた。
今回15年ぶりにLISAが復帰し、当初のメンバーでのm-flo復活を果たしたが、そのきっかけになったのはVERBALの事故であったという。VERBALが事故に遭った2016年の年末、USJでのライブを控えていたが、重症を負っていたため出演不能に。残された☆Takuを助けるためピンチヒッターとしてLISAが駆けつけたのだという。もともと再結成したいという想いがある中でこのような事故が起こり、これがきっかけとなった。
事故後、翌年2月27日に退院したVERBAL、容体は?
無事退院したことをインスタにてファンに報告したVERBAL。それに対しずっと心配し続けていたファンたちから大きな反響があり、中には安堵のあまり涙するファンもいたという。その後もリハビリを続け、2017年の６月にはゲストが第2の故郷に訪れる番組『アナザースカイ』に出演し（この頃にもリハビリは継続中）、事故による全治３ヶ月からの復帰エピソードについても語った。
死んでもおかしくないほどの重症を負い、入院中は考えることも多く、今までの活動や人生を振り返り（無事に生還した）今回は人生2度目のチャンスを頂いた感じがしたと語っている。死の淵を経験したVERBALだからこその言葉の重みもあり、これからの活動からも目が離せない。
Photo:https://twitter.com/VERBAL_AMBUSH/media
Written by 編集部