Future House界で絶大な人気を誇るDJ「Oliver Heldens」。今回は彼がどういった人物なのかに迫ってみよう。おすすめ曲なども合わせて紹介するので、まだ彼の曲を聞いた事がないという方は、今回の記事を参考にすると良いだろう。
Future Houseは、Oliver Heldensが得意とするジャンルの一つだが、一体どういうジャンルなのか良く分からないという方もいるかもしれない。
Future Houseというのは、EDMのサブジャンルの一つで、ディープ・ハウスとエレクトロ・ハウスの中間あたりに位置するジャンルだ。このジャンルの特徴は、ファンキーな明るさとあぐらなディープさの両面を併せ持っているという点である。暗すぎず程よい明るさがあり、非常なお洒落なジャンルとして近年人気を集めている。元々Future Houseという言葉はなかったが、フランス出身の人気DJ「Tchami」が創りだしたのがこのジャンルの始まりと言われている。
最近はEDMのメインストリームとして非常に人気のジャンルだが、その大本命のDJが今回紹介するOliver Heldensだ。
オランダ出身のEDMDJとして人気となっているOliver Heldens。彼は1995年生まれとまだまだ若いが、非常に落ち着いた雰囲気の人物だ。最初からDJや音楽プロデューサーになりたかったというわけではなく、小さい頃はデザイナーや建築家になりたいと思っていたようだ。
Oliver Heldensの父が音楽が大好きで、楽器を演奏したりドラムンベースやテクノなどを日頃から聴いていた。そんな父の影響もあって、11歳の頃からキーボードを習わされる事になる。しかし、Oliver Heldens自身は特に面白みを感じていなかったようだ。しかし、ダンスミュージックに興味を持ち始めた彼は、12歳になった頃に通っていた学校のスクールパーティーに参加。ここで自分の曲を披露してみんなを熱狂させたい、そんな思いを持つようになった。これをきっかけに、それまで習っていたキーボードを辞めて、プロデュースを始める事になる。FL StudioというDAWソフトを購入し、日々音楽制作を行っていたOliver Heldensは、16歳くらいになるとさらに自分のサウンドを追求するようになった。当時は色々なジャンルの音楽を作っていたようだが、中でもディープ・ハウスには大きな影響を受けたようだ。「Gecko」や「Koala」などの楽曲は、自身のルーツとも言える2000年代のクラブサウンドと、UKディープハウスをミックスしてできあがった。
地道に音楽制作を続け、2013年に「Spinnin’ Records」と言うEDM最大大手のレーベルと契約し、プロのDJとして活動をスタートさせた。2013年にリリースした「Gecko」は大ヒットを記録し、オランダ出身のDJ「Tiesto」の目にとまる。その後Tiestoのレーベルである「Musical Freedom」と契約し、Becky Hillのヴォーカルが加わった新しい「Gecko」のバージョンをリリース。
その後も数々のビッグフェスに参加し、世界各国のクラブでプレイする程の人気DJに上り詰めた。
Oliver Heldensは現在「HI-LO」という名義でも活動している。そんなHI-LOの中でもおすすめな曲が「The Answer」だ。この曲はHI-LOになって新しく開拓したサウンドと、Oliver Heldensとして確立したスタイルが上手くブレンドされた楽曲となっている。彼らしいD部なベースライン、中毒性のあるビートが特徴だ。「Crank It Up」も、彼の魅力が詰まった作品となっている。
Photo:https://www.facebook.com/pg/OliverHeldens/photos
Written by 編集部