モーリー・ロバートソンと☆Taku Takahashi、クラブ「青山蜂」摘発、「踊らない日本人」を語る

モーリー・ロバートソンと☆Taku Takahashi、クラブ「青山蜂」摘発を語る
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2018.02.18 11:10

毎週木曜日夜に放送されるジャーナリスト兼DJのモーリー・ロバートソンの音楽トーク番組「Morley Robertson Show」。



2月8日放送の回では、m-floのプロデューサー/アーティストでDJの☆Taku Takahashiがゲストで登場。テレビ番組、平昌五輪、ドラッグ、ビットコインなど、日米カルチャーの違いや、今の日本人が直面せずにスルーしがちな際どいテーマについて語っている。毎回、エッジの効いたトークと、今最も旬できわどいテーマを、平衡感覚を失うほどのディープな低音が共振するベースサウンドとともにお届けしている「Morley Robertson Show」で繰り広げられたトークをどうぞ。


モーリー・ロバートソン(以下、MR):Takuさんがいてはしゃいで一人でいっぱい喋っちゃった。最後にちょっとだけ訊きたいことがあって。


☆Taku Takahashi(以下、Taku):どうぞ。


MR:これから2020年に向かってさ、「青山蜂」が摘発されて、でも同時にクラブの深夜営業いわゆる「ナイトタイムエコノミー」をもっと広げていきましょうという声は行政の方でも広がっているわけなんですよ。ゆっくりだけど建設的な話は起きている。実は豊島区でねクールジャパン懇親会みたいなイベントに呼ばれて僕行ってきたんですけど、そこに区長さんが出てきて。すごい前向きだったんですよ。「踊ること」とか「野外で音を出す」こととかに対しても「若い人が集まってくれるといいですね」みたいな事を言ってた。


だからね、これって「大人対若者」みたいな戦いではなく、ロビー活動の問題なんですよ。そん時に、若い人たちってどれくらいパーティーへの欲求があると思いますか?というのが僕からの質問。


Taku:やっぱ海外から比べると少なく感じます。他にやることが多いからじゃないかな。これは僕の持論。日本人の遊びたい時期を見ると、大抵は大学に入って1年目、2年目なんだけど、クラブに入れる年齢が、就活が始まる3年目から。


MR:あ、なるほど!(笑)。


Taku:だから「こうやって遊ぶんだ」って知りたい時期はクラブに入れない。


MR:僕の場合ね、アメリカの高校で金曜日にダンスパーティーがあったんです。あれを日本も学校でやればいいんじゃないですか?高校とか大学とかで?やっぱり「楽しむこと」はある種イケナイことで、楽しむことをこらえて勉強のような役に立つことをするみたいな感じなのかな?


Taku:やっぱりやり方がわからないと楽しめない。ワイプが使われるけど、どうリアクションしていいかわからないと上手くできないじゃないですか。


MR:わかった。「クラブに行きたいけど、踊り方がわからないんです」みたいな感じだ。「踊り方」のマニュアルがあると思っちゃってる。時々サイリウムとか持ってきてヲタ芸を打ってる人もいるけどね。多様性だよね。どうやったら、貪欲さに火が付くのかな?僕の場合は、おばあちゃんウケがいいモーリーが頑張ってる内に別の猛禽類が育っちゃったんだけど。


Taku:すごい真面目な話すると、いかにターゲットにリーチするかなんだよね。やりたい人がいる。知ってたら行ってたのにという人がいる。そこにリーチできていない。リーチできれば、その人が集団になる。日本人って祭りがあると集まりたがるじゃないですか。


MR:祭りだった何でもやりますよね。ねぶたもそうだし、御柱祭も。あの上から丸太を落とす祭。人死ぬよね。でも止めないんだよ。日本人の祭りのスイッチがブチッと入ったらオフにできない。


Taku:だから、集団をいかに作るかが大事なんじゃないかなと思うんですよ。モーリーさんはどう思います?


MR:うーん。おばあちゃんたちとの心のつながりをこの前感じてからね、おばあちゃんが踊ってくれればいいなと思った。チルアンビエントとかで(笑)。もしかしたらおばあちゃんもミニスカで踊れるかもしれない。


Taku:それでもいいじゃないですか。アメリカだってダンスとかブロックパーティって日本でいう盆踊りみたいなものじゃないですか。


MR:じゃあハロウィンはおばあちゃんもゾンビ・メイク!死霊の盆踊り!


(爆笑)


MR:私も踊りたい。それが日本の「#metoo」。I want to dance, too. だから若い人の社会状況、経済状況はいろいろあったりすると思うんですよ。だけどその若者がこうやると抜け出せるってマニュアルを提示すると、それこそワイプ芸になっちゃうから、むしろ放置して本当に踊りたい人、戦後生きてきた人と踊ってもらう方が速いかもね。


Taku:僕が思うのは、この番組をみんなもっと聴けばいいと思うんですよ。


MR:なるほど。中国で聴くと大変な事が起きるという予兆はすでにありますが。だから、この番組を聴いてもらって、block.fm楽しいよ!ってことを広めてもらうとか、日常で接してもらうとか。僕ね、5-6年ここでやらせてもらってるじゃないですか。もうそろそろ他でもできるだろうと思った。できない(爆笑)。世の中逆方向に動いてる(爆笑)。言論の自由なり表現の自由ってことがいかに面白いか、自分の欲求に忠実な生き方がここでしかできないってことがあったりするんです。というわけで喋りながら後ろでBGMをかけながら喋りを続けるというJ-WAVEミックスをしているモーリーでしたが、そろそろ「Morley Robertson Show」そろそろお別れの時間です。来週末のパーティもよろしくお願いします。お相手はモーリー・ロバートソンと☆Taku Takahshiでした!


Morley Robertson Show 

毎週 木曜日 21:00~22:30 ON AIR 

▶︎ https://block.fm/radios/28

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