2009年の発売以来フィンガードラマー/Ableton Liveユーザーから高い支持を得ているNovationの64パッド・コントローラーLaunchpadシリーズ10周年として、新製品『Launchpad X(¥23,960)』と『Launchpad Mini MK3(¥11,980)』が登場!
64パッド型コントローラーの中でも群を抜いて高いパフォーマンス性を誇るLaunchpadの進化を早速チェックしていこう。
ライブパフォーマンスで最も重要な使い勝手の部分は、新しいマッピング機能により大きく進化している。クロマティックキーボード、スケールキーボード、ドラムパッド、さらにはスライダーやMIDI CC、プログラムチェンジなどのコントロールを、好きなパッドにドラッグアンドドロップで自由自在にアサインでき、色の変更なども直感的な操作で簡単にできる。64パッドをより柔軟に使え、さらにはカスタムのシーンも保存・切り替えできるので、ライブパフォーマンスでの使い方は更に幅が広がりそうだ。
この機能はLaunchpadユーザーの音系Youtuber瀬戸さんも絶賛。
この動画を見てください!
— 瀬戸弘司 (@eguri89) October 15, 2019
USBでパソコンと接続することで、パッドに機能を自由に配置できるんです!
ドラムグリッド、縦フェーダー、横フェーダー、クロマチックキーボード、スケールキーボード、MIDIノート、MIDI CC、プログラムチェンジ、やばいでしょこれwwwww#launchpadx pic.twitter.com/r0VFtg97lf
まず、2機種の違いについて。大きさだけでなく、コントロール機能などに若干違いがあり、本格的にフィンガードラムもやるような場合はベロシティ対応のLaunchpad X、Ableton LiveのクリップのLaunchが中心で、コンパクトさを求めるのであれば Mini MK3を選ぶのが良さそうだ。
これまでLaunchpad Proのみ搭載されていたベロシティ対応バットが、より可搬性の高いLaunchpad Xにも搭載された。同じくLaunchpad Proのみに搭載されていたスケール機能も搭載されており、ライブ中のミスタッチも減らせる。
ライブパフォーマンスだけでなく制作にも便利に進化している。新しく搭載されたCapture MIDI(Xのみ搭載)は、録音ボタンを押さずに打ち込んでいたMIDIデータを復元できる機能。録音し忘れや、何となく叩いていたフレーズがよかった場合にそのフレーズを呼び戻せる。Live側にも実装されている機能だが、本体からボタン一つで扱えるのは便利だ。ソロやミュート、レックアーム、再生などAbleton Liveのコントロール機能も充実しているので、制作作業でもいちいちマウスに手をのばしたりせずにコントローラーからの操作で作業に集中できる。カスタムモードも組み合わせればかなりの作業がLaunchpad上で完結できるだろう。
▼Launchpad X
▼Launchpad Mini MK3
ラウンチパッドプロには搭載されていたMIDI端子が省略されているが、本体にMIDI端子がない分、可搬性に優れたスリムなデザインとなっている。どうしてもハードウェアなどMIDI短針が必要な場合は外部にMIDIインターフェースを使用することでコントロール可能。
当初から貫かれるツマミやスライダーのないデザインにより、カバンへ出し入れする際にスムーズで、ツマミやノブが取れてしまうといったトラブルもない。今回の2機種ではパッド以外のコントロールボタンも全て四角に変更されているので、よりシャープでミニマルに洗練されたデザインとなっている。
これまでパッドの機能を切り替えながら演奏していたような部分も、カスタム機能の充実により切り替えなしで複雑なMIDIコントロールが可能になるので、Ableton LiveのMIDIアサイン機能を組み合わせることにより、さらに一段上のパフォーマンスを見せるフィンガードラマーも現れそうだ。細かい機能の違いなど、より詳しい情報はメーカーホームページで!
written by Yui Tamura
source:
https://novationmusic.com/news/introducing-launchpad-x-and-new-launchpad-mini
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