アメリカのラッパーKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)がすごい! グラミー賞受賞の実力について

フジロックにも来日予定のKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)って知ってる?
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2018.05.13 08:28


フジロックにも来日予定のKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)って知ってる? 


アメリカのラッパーでKendrick Lamarという人を知っているだろうか? Kendrick Lamarは第58回グラミー賞で11部門ノミネートを記録したラッパーだ。映画『ブラックパンサー』のサウンド・トラックをプロディースしたことでも知られている。以下、Kendrick Lamarについて見ていく。




Kendrick Lamarの人物像


Kendrick Lamarは1987年6月17日生まれのラッパーだ。ギャングと関係がある家族や不良行為に走る友人たちに囲まれながらも、Kendrick Lamarは勤勉な子供として育ち、学校を主席で卒業するほど優秀であった。8歳の頃、父と共に訪れたファッションセンターでミュージックビデオが撮影されていて、それを観たことがKendrick Lamarが音楽の道を歩む原点となった。Kendrick Lamarは2003年から音楽活動を開始する。16歳という若さにも関わらずKendrick Lamarは音楽界の注目を集め、その実力は着実にアメリカ全土に広がっていく。2011年にインディーズデビューした後、2012年にはメジャーデビューを果たす。



そして、2016年第58回グラミー賞で11部門にノミネートされるという偉業を達成する。その時Kendrick Lamarは28歳であった。Kendrick Lamarのファンを自認するアーティストはアメリカに多くいて、音楽界におけるKendrick Lamarの交友関係は広い。黒人としての帰属意識を持ってメッセージ性のあるラップを披露するKendrick Lamarのファンには、第44第アメリカ合衆国大統領であるBarack Obama(バラク・オバマ)もいる。




Kendrick Lamarの音楽性


Kendrick Lamarが社会的な発言をすることは少ないが、そのラップには社会に対するメッセージが存在する。第58回グラミー賞の栄冠を受けたKendrick Lamarのアルバム『To Pimp A Butterfly』では、Kendrick Lamarが黒人として感じているアメリカ社会の差別問題や警察の暴力の問題が背景にある。また、2014年に南アフリカで、第8代南アフリカ共和国大統領のNelson Mandela(ネルソン・マンデラ)の収監されていた独房を見た経験が、『To Pimp A Butterfly』に大きく影響を与えたとKendrick Lamarは語る。Kendrick Lamarはデビュー時から自分が黒人であることを意識して音楽制作に励んでいて、そのラップはアメリカの黒人を勇気づけるものだと思われる。良好とは言えない環境で育ち、自分の実力で音楽界へ進出したというストーリーも、Kendrick Lamarがアメリカ全土に受け入れられる所以であると考えられる。




Kendrick Lamarと第58回グラミー賞


Kendrick Lamarが第58回グラミー賞で11部門ノミネートに選出された。このノミネート数は、Michael Jackson(マイケル・ジャクソン)の計12部門ノミネートに次ぐ記録で、ラッパーとしてはグラミー史上最多となる。「アルバム・オブ・ザ・イヤー」など主要4部門を逃すことになったが、「最優秀ラップ・アルバム賞」などのラップ部門はKendrick Lamarの『To Pimp A Butterfly』が完全に制覇する形となった。2018年第60回グラミー賞でも7部門のノミネートを記録したKendrick Lamarは、今後も目を離せないラッパーである。


Kendrick Lamarは日本でも熱くなるかも? 


アメリカで人気のあるラッパーKendrick Lamar。「Kendrick Lamar旋風」は日本でも巻き起こるかもしれない。2018年2月にアメリカで封切りされたスーパーヒーロー映画『ブラックパンサー』は北米における史上最高の興行収入を記録。2018年3月に日本でも公開されて話題になっている。その『ブラックパンサー』のサウンドトラックをプロデュースした人物がKendrick Lamarだ。そして、2018年7月に日本の大型野外音楽フェスである「フジロックフェスティバル」に出演することが決定! ラッパーとしてアメリカでの地位を着実に築いているKendrick Lamarは、活躍の場を広げてきている。




Photo:https://www.facebook.com/pg/kendricklamar/photos


Written by 編集部



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