1963年7月31日生まれ、現在54歳。イギリス出身のDJ/プロデューサーNorman Cook(ノーマン・クック)の数ある名義の中のひとつ、Fatboy Slim(ファットボーイ・スリム)。現在もバリバリ現役、長年に渡りUKのダンスミュージックシーンを支えてきた重鎮である。
1980年代にバンドマンとして音楽活動を始めたNorman Cookは、80年代後半よりDJとしてのキャリアをスタート。1995年より現在のFatboy Slim名義で活動を開始すると数々のアンセムを生み出し、ビッグビート・アーティストとして世界的に大ブレイク。
ビッグ・ビートとはテクノやヒップホップ、トランス、ロックなどの要素を混ぜ合わせた音楽スタイルで、バンドのようなサウンドと、サンプリングによるループを多用したブレイクビーツが特徴となっている。このジャンルで有名なアーティストは同じくUKを拠点とするThe Chemical Brothers(ケミカル・ブラザーズ)など。
世界有数のパーティアイランドとして知られるイビザでのレジデントを務めるFatboy Slim。彼の伝説として語り継がれているのが、地元イギリスのブライトンのビーチで2001年、2002年に開催したフリーパーティ「Big Beach Boutique」。当初主催者側は6万人の動員を見込んでいたが、想定以上のオーディエンスがブライトンのビーチに集結した。その数、なんと25万人以上!
このイベントは世界中のビーチリゾートで開催されている。ここ日本へも2009年に「Big Beach Festival」として上陸を果たしている。
そして昨年、記念すべき日本初開催となった「EDC Japan 2017」に出演のため久しぶりに日本へやってきたFatboy Slimは、幕張の海が一望できるビーチステージに出演し、ピースフルなDJセットでオーディエンスを魅了。やはりビーチパーティと言えばこの人でしょ!と改めて強く人々に印象付けた。
「Right Here Right Now」
グルーヴィーなブレイクビーツとストリングスが見事に融合した彼の出世作。原始時代から現在までの歴史をサクっと映し出ているユニークなミュージックビデオにも注目。
「Rockafeller Skank」は98年にリリースしたアルバム『You’ve Come a Long Way, Baby』に収録されている彼の代表曲で、ロンドン五輪の閉会式でも「Right Here Right Now」とともに披露された。2001年にリリースされ世界的なヒットとなった「Weapon Of Choice」はファンクチューン、ミュージックビデオも話題となり、グラミー賞の最優秀ミュージックビデオ賞に選ばれた。そして、漫才のコンテストであるM-1グランプリで耳にしたことがあるはず、「Because we can」のミュージックビデオもかなりコミカルな仕上がりだ。
「Eat, Sleep, Rave, Repeat」
2013年にリリースしたRiva Starrとのコラボ曲。Calvin HarrisやDimitri Vegas & Like MikeとUmmet Ozcanによるリミックスもヒット。
Photo by:https://www.facebook.com/fatboyslim/photos/
Written by 編集部