みんなが知ってるEDM、その歴史と著名な曲について

2010年代から時代を席巻してきたEDMについて
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2018.06.17 03:01


2010年代から時代を席巻してきたEDMについて


クラブミュージックにはテクノやトランスをはじめ、数えきれないほどのジャンルがあるが、2010年代からシーンを席巻しているのがEDMである。ここではそんなEDMの歴史や特に有名とされる曲について解説しよう。


そもそもEDMってなに? 


EDMの歴史を紐解く前に、そもそもEDMというものがどのようなものかについて知る必要があるだろう。EDMとはエレクトロ・ダンス・ミュージックの略である。簡単に言えば電子音がメインの踊れる楽曲という事だ。クラブハウスに行く人の中にはとにかく踊りたいという目的で行く人も大勢いる。そんな人たちにとってEDMはとてもノリやすい音楽だ。大ヒットするのも当然といえば当然だろう。EDMは明確なジャンルを定めない使い方と、狭義的なジャンルを特別に指して使う場合とに分かれているため、人によって解釈が微妙に違い、少しややこしい。




EDMとして含まれる曲のジャンルについて


では、ここではとりあえずEDMとして認知されている曲のジャンルについていくつか解説しよう。とはいってもダンスミュージックのジャンル分けはあってないようなもので明確な定義自体が存在しないので、あくまでも参考程度として考えてもらいたい。

EDMとしてメインとなるジャンルの一つがエレクトロ・ハウスだ。エレクトロ・ハウスはシカゴで誕生したハウスミュージックをベースにした楽曲で、特徴としてはベースラインを強調していることや、短くて高いリフなどが挙げられる。シンセサイザーはエレクトロから影響を受けたものが多く、楽曲の中にはボーカルを含めているものも存在する。その他のハウス系としてはフューチャー・ハウスなどもEDMとしてよく出てくるジャンルの一つだ。




これらの楽曲は4つ打ちのリズムが基本となって構成されている。4つ打ちのリズムは誰でも聞けば身体を動かしたくなるので、クラブで流されると一気にその人気は広まり、シーンのメインミュージックとなった。


もう一つ、大きな流れとしてビートをメインとしたジャンルであるブレイクビーツやドラムンベースなど、ジャングル系のリズムをルーツにしたダブステップもEDMを構成するジャンルの一つだ。ダブステップは元々、ビートをメインとした楽曲が土台となっているので、自然と身体が動き出すような楽曲が多くなるのは誰でも分かるだろう。


EDMは大きく分けるとハウス系からよりダンスに特化した楽曲に進化したものと、ブレイクビーツやドラムンベースなどから進化してより踊ることを前提にして誕生したものとを総合的に含んだ幅広いクラブミュージックジャンルの総称とされていることが多い。この動画は4分でEDMの歴史を凝縮した内容になっているので見てみると雰囲気はつかめるかもしれない。





簡単な歴史と有名な楽曲について


EDMという言葉自体は2000年代にアメリカで使われだした。それ以前にも上記に記したようなジャンルの楽曲は既に存在していたが、EDMという言葉自体は存在していない。そしてEDMをブームにしたのはでDavid Guetta(デヴィッド・ゲッタ)と言われている。彼が作曲した「When Love Takes Over」は世界的大ヒットとなり、様々なクラブで流されるようになる。ここからEDMというジャンルは爆発的にな広がりを見せることとなる。




彼はポップミュージックや有名アーティストの楽曲をクラブミュージックにリミックスする事も多かった。すると、今までクラブミュージックを聞かなかった層の人たちがクラブミュージックに興味を持ち始め、クラブに行くようになった。EDMの歴史はクラブハウスへの間口を広げた歴史といってもいいのかもしれない。現に日本でも最近は有名アーティストがEDMを取り入れた楽曲を歌うようになり、EDMというジャンルは広く一般的に知れ渡っている。その結果、若い男女が実際にEDMを体験してみたいと、クラブに通う人たちが増加している。EDMをメインとしたクラブイベントは毎回多くの参加者を呼び、大成功を収めている。


その一方で、業界を牽引してきた人たちからはダンスミュージックが売れ線に変わってしまったといった、批判的な意見もいくつかあるし、ファンの中にも安易にEDMを使った楽曲を取り入れるミュージシャンに対する批判も見受けられる。賛否両論あるという事は、それだけEDMが注目されているという事なのだろう。今回はEDMについて歴史や楽曲を主に解説したが、歴史には特に諸説あるので、より詳しく知りたい人は自分なりに調べてみると良いだろう。


Photo:https://pixabay.com/


Written by 編集部


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