ハウスミュージックの伝道師と呼ばれるDavid Guettaは、エレクトロミュージック界をリードし続ける大御所DJだ。2009年リリースのアルバム「One Love」に収録されているシングル3曲は全英チャート1位を獲得するほどの爆発的な売り上げで、全世界で720万枚以上のセールスを記録している。
1967年フランスのパリで生まれたDavid Guettaは、13歳の時にフリーラジオで流れていた「Los DJ's」からインスピレーションを受けて、初のミックスを作成する。そして僅か17歳で、ディスコ「Board」の専属DJとして契約することになる。1990年には、パリ中のクラブでハウスミュージックの顔として活躍するようになる。その後もフランスのクラブシーンをリードし続け、2002年になると50以上のクラブでミキシングされるほど人気になり、リリースされたアルバム「Just a Little More Love」はフランスで最も放送された。このアルバムに収録された曲は、ご機嫌で陽気なパーティーチューンに溢れ、ハウスらしい明るさが全開でありながら極めてダンサンブルなので、当時のクラブシーンを席巻した。
2003年にはゴールドティスク認定され、フランス国外からも声がかかるようになる。2009年にリリースしたアルバム「One Love」は、David Guettaの友人であるビッグアーティストのケリー・ローランド、LMFAO、ニーヨなどをフィーチャリングした。このアルバムがDavid Guetta史上最高に販売好調となり、720万枚という驚異的な販売を記録した。イギリスでは、「When Love Takes Over」、「Gettin’ Over You」、「Sexy Bitch」の3曲がチャート1位を獲得し、アメリカでもビルボードでTOP5にランクインした。DJ Magazineでは世界トップDJランキングの中でも3位になり、その地位を不動のものにした。同アルバムに収録されているケリー・ローランドとコラボレーションした曲「When Love Takes Over」は、爽快感溢れるアップテンポなトラックの中、ケリー・ローランドの美しく開放感のある歌声が響き渡る、最高に気持ちの良い曲だ。
LMFAO、Fergie、 Chris Willisをフォーチャリングした「Gettin’ Over You」は、LMFAOらしいアゲアゲなパーティーチューンな歌声と、Fergieのシャープな歌声、 Chris Willisの男らしい歌声がコラボし合う、ゴージャスでパワフルでハイテンションな一曲に仕上がっている。AKONをフィーチャリングした「Sexy Bitch」は、タイトル通りセクシーなAKONの歌声とクールでポップなトラックが特徴的で、ノリやすいクラブミュージックに仕上がっている。
2011年にはアルバム「Nothing But the Beat」をリリース。フローライダー、ニッキー・ミナージュ、スヌープドッグなどアメリカの豪華アーティストとコラボレーションを果たした。「Titanium ft. Sia」という曲は爽快でポップなEDMナンバーで、ハウスDJからEDMのDJへと進化したDavid Guettaの軌跡を感じられる。アッシャーをフィーチャリングした「Without You ft. Usher」はEDMの中でも非常に聴きやすくサビの入りかたも最高な曲で、当時のクラブシーンに拍車を掛けるほどの人気になった。
David Guettaの曲は一貫してハッピーなサウンドで、とにかく明るいパーティーミュージックを生み出す大人気DJだ。フランスのクラブで活動していた頃から含めてキャリアも非常に長く、ハウスミュージック出身のカリスマDJから、EDM界のトップクラスDJへと華麗に転身した。David Guettaにはいつまでもクラブシーンの最前線にいてもらい、あらゆるアーティストとフィーチャリングしながら、最高に明るいパーティーチューンで世界中を盛り上げ続けて欲しい。
Photo:https://www.facebook.com/DavidGuetta/photos
Written by 編集部